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窓から逃げた100歳老人

2015-04-11 00:51:07 | 
夫が買ってきてあった小説だが、
本人は読む時間がなく、積んであった。

これは面白かった。
よくこういう発想ができるなと、感心しながら読む。

登場人物が

フランコ総統
スターリン

江青夫人
トルーマン

アインシュタインの兄弟

主人公(アラン)は、たまたま、爆弾を扱う技術をもっていたということで、
この百年の世界の歴史のトピックに関与して生きてきた。

でも、権力を持とうとか、相手を貶めようとか
一切、関係なく、

危機一髪な場面を、時の実力者と出会い、
お酒を飲みながら意気投合して、
すり抜けていく。


アランは、そんなに多くを望まない。
ウォッカをあおり、
好きな所で好きにするが、願いなのだ。


スウェーデンの年金は、掛け金不足のためもらえない人はないのか、とか
些細なことに、突っ込みどころ満載だけど、

小説はフィクションなんだからと、自分を納得させながら読み進む。


読んでいて、アメリカ滞在中の旅行で、
ロスアラモスにいったこと、
存在しない町として扱われたその歴史を思い出した。

また、「アインシュタインの足を見た人」を思い出した。

 水曜コーラスでご一緒した方は、幼稚園の頃、
 日本を訪れたアインシュタインが自宅にいらしたそうで
 日本家屋だったのに、その日は玄関から絨毯が敷かれ

 靴をはいたままアインシュタインが部屋にあがったので
 この人は靴をはいたまま、部屋にあがっていいんだと

 それが印象に残り、ご挨拶に玄関にいたのだが
 足ばかりみていたと、話されていた。

 渋沢栄一の係累の方で、数奇な人生をたどった方だった。


老人ホームは、
アランの小さな願いを叶えてくれるところではなかったのね、
と、勤め先のお年寄りを思い浮かべながら、
人生は、どう過ごすのがいいのかと考える。


政治家の資質を考えさせられたり、
想像力を駆使することでより面白くなる小説。


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