昨夜、NHKの番組、ザ・ロード「私のたび」で
アントニン・レーモンドの建物を訪ねる旅がとりあげられていた。
視聴者が考えた旅のプランをもとに
視聴者自身が、そのプランにそって旅するという企画。
アントニン・レーモンドの名にひかれ見だした。
渡辺さんという方と、アナウンサーが一緒に
軽井沢から出発する。
レーモンドの故郷、
チェコの教会の様式をとりいれた聖パウロ教会。
次に、南軽井沢にあるというレーモンドの別荘、
12角形のアトリエ兼リビングは、中央に大きな暖炉があり
天井はなく、むき出しの丸太、
木と障子の白さが落ち着いた風情をみせる。
白山にあった祖母の家が、こういった雰囲気だった。
レイモンド氏の奥さんと知り合い、
仕事上でも、家族同士も、公私共に仲良かったから、
その影響のある家だったのか。
この日訪れた家に住む、北沢興一さんは
昔レイモンド設計事務所で働いていた方で、
レイモンド氏が手放すと聞いて、
借金をしてでも保存しなくてはと、
買い取ったとのこと。
その前に、買い取られた建物が、
三ヵ月後には、解体され、整地されて売りに出されたことから
発奮して、手にいれたとのこと。
36歳で手に入れた後、ずっと住み続けて
レイモンドと同じ設計の仕事をしているという。
番組中で、訪れた渡辺さんが
去りがたいですね、
帰るときに、去りがたい建築が、いい建築なんですね、
といっていたのが、印象に残った。
その後、高崎の群馬音楽センター。
ここでは、戦後の何も無い時に発足した
高崎市民オーケストラ(現群馬交響楽団)の活動の場として
建てられたホール。
この建築を彼に発注し、募金活動で建築費を支えた井上房一郎
については、今回初めて知った。
お金の使い方を知る男だ。
少ない予算に対応するため、壁を薄く、
それでも強度を保つのに折版構造という手法で作り、
舞台と客席が一体感を持てるよう設計されたと、説明された。
渡辺さんが訪れると、
音楽ホールなのだから、音楽を聴いてはじめて、成果が味わえると、
案内役の堀口二さんを含め、たった3人のために
群響のメンバーでの、フルート四重奏の演奏が行われる。
残響1.5秒、こんな贅沢な旅、計画するのも
実際に旅するのも、素敵だ。
そして、たっぷり時間をかけ、
たんたんと風景を追い、
味わい深い番組だった。
前半は、紙すきの話、そしてレーモンドのあとは
ブルーノタウトの跡を追う旅。
どちらも、よかったが、ここでは省略。
(固有名詞や、地名等、メモしたつもりだが、
間違っている可能性もあります。
再放送があると、いいなと思う)
ザ・ロード「私のたび」から! クリック!
写真は、昼顔
アントニン・レーモンドの建物を訪ねる旅がとりあげられていた。
視聴者が考えた旅のプランをもとに
視聴者自身が、そのプランにそって旅するという企画。
アントニン・レーモンドの名にひかれ見だした。
渡辺さんという方と、アナウンサーが一緒に
軽井沢から出発する。
レーモンドの故郷、
チェコの教会の様式をとりいれた聖パウロ教会。
次に、南軽井沢にあるというレーモンドの別荘、
12角形のアトリエ兼リビングは、中央に大きな暖炉があり
天井はなく、むき出しの丸太、
木と障子の白さが落ち着いた風情をみせる。
白山にあった祖母の家が、こういった雰囲気だった。
レイモンド氏の奥さんと知り合い、
仕事上でも、家族同士も、公私共に仲良かったから、
その影響のある家だったのか。
この日訪れた家に住む、北沢興一さんは
昔レイモンド設計事務所で働いていた方で、
レイモンド氏が手放すと聞いて、
借金をしてでも保存しなくてはと、
買い取ったとのこと。
その前に、買い取られた建物が、
三ヵ月後には、解体され、整地されて売りに出されたことから
発奮して、手にいれたとのこと。
36歳で手に入れた後、ずっと住み続けて
レイモンドと同じ設計の仕事をしているという。
番組中で、訪れた渡辺さんが
去りがたいですね、
帰るときに、去りがたい建築が、いい建築なんですね、
といっていたのが、印象に残った。
その後、高崎の群馬音楽センター。
ここでは、戦後の何も無い時に発足した
高崎市民オーケストラ(現群馬交響楽団)の活動の場として
建てられたホール。
この建築を彼に発注し、募金活動で建築費を支えた井上房一郎
については、今回初めて知った。
お金の使い方を知る男だ。
少ない予算に対応するため、壁を薄く、
それでも強度を保つのに折版構造という手法で作り、
舞台と客席が一体感を持てるよう設計されたと、説明された。
渡辺さんが訪れると、
音楽ホールなのだから、音楽を聴いてはじめて、成果が味わえると、
案内役の堀口二さんを含め、たった3人のために
群響のメンバーでの、フルート四重奏の演奏が行われる。
残響1.5秒、こんな贅沢な旅、計画するのも
実際に旅するのも、素敵だ。
そして、たっぷり時間をかけ、
たんたんと風景を追い、
味わい深い番組だった。
前半は、紙すきの話、そしてレーモンドのあとは
ブルーノタウトの跡を追う旅。
どちらも、よかったが、ここでは省略。
(固有名詞や、地名等、メモしたつもりだが、
間違っている可能性もあります。
再放送があると、いいなと思う)
ザ・ロード「私のたび」から! クリック!
写真は、昼顔