峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

大物が見る特別鵜飼

2019年09月29日 | イベント

家の近くの長良川にウォーキングを兼ねて鵜飼を見に行ってます。曜日や観覧船の出船数、川の水量などによって鵜舟の動きが日々変わります。

鵜飼は1艘の鵜舟に3艘ほどの観覧船がくっついて下っていく「狩り下り」が基本です。それを上と下で観覧船を入れ替えて行います。一度下った観覧船はそれぞれ指定位置(両川岸)で待機します。鵜舟は一度下ったあと6艘がフォーメーションを組んで行う「総がらみ」の待機位置に向けて川岸を遡ります。

しかし観覧船が多数になったり、川の水量が多くて流れが早いときなどは河原に近い辺りに全観覧船を縦に並べ、全6艘の鵜舟が順々にその周りを一度下って反対側(岸側)を遡るという方法をとります。こちらの方が全鵜舟を見られますから観客からするとお得なような気がします。

最後の「総がらみ」は鵜舟6艘が横斜め一列に並んで一斉に下ります。先頭の鵜舟だけは右岸に並んだ観覧船(5~8艘)側で鵜を操ります。それに対し2番船以降は反対側の左岸に並んだ観覧船側で鵜を操ります。



そうして右岸側の観覧船の前を通り過ぎると一斉に転針し、左岸側の観覧船に横一列で進み、最後に船端を櫓で「ドンドン」と叩いてお礼をします。その後左岸側で種々の後始末をします。観覧船が少ない(20~30くらい)と観覧船群の中に入って後始末をの様子を見せてくれるのでなかなか楽しいです。

この「総がらみ」を2度3度とやることがあります。特別料金を払った団体客(船)があると、その船のためにだけ「総がらみ」を行います。岸辺で見ている私たちからすると2度「総がらみ」が見られるので美味しい日です。毎晩岸辺の観光客に勝手に解説をしているおじいさん曰く「特別鵜飼」だそうです。観覧船の前頭部に提灯を掲げて少し上に出てきますのでわかります。

こういう日は「総がらみ」に出てきた鵜舟たちはフォーメーションを組んだら一斉にその一艘の特別船に向かって進みます。その船のお客から見たらたぶんこういう風に見えるでしょう。写真は8月18日台風一過後に行われた特別鵜飼からです。




で、昨夜はそのあと鵜飼観覧船乗り場前まで行くと横一列に文字数字が並んだナンバープレートが付いたベンツが停まっていました。これは大物に違いない。たぶん特別鵜飼の主賓用の車だと思い、橋の上から確認しました。

最初に船から降りてきたのは白髪の老人。風貌からは岐阜新聞の会長・杉山さんと見ました。つづいて通訳を連れた恰幅の良い人。漏れ聞こえてくるのは中国語らしい。その一団はマイクロバスに乗ってホテルへ向けで帰っていきました。「万歳」の声に送られて。たぶん日中友好なんちゃらの人たちでしょう。

なるほど戦前のチャップリンとかこういう形で鵜飼を楽しむのだなと思いました。

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コメント (2)
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