KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

バイクのAT(オートマチック)限定自動二輪免許について

2005年03月05日 | バイクあれこれ
今年は4月の高速道路二人乗り復活や、6月のAT限定免許の導入などバイク関連の話題が重なっている。しかし、相変わらず新聞やテレビでの扱いはほとんどなく、マイナーな話題に終っている。

バイクの免許制度の改正は、以下のようになっている
平成16年4月に試案として発表された「AT限定自動二輪免許」は、平成17年6月1日に施行。いわゆる「スクーター専用免許」といわれているが、過去スクーター以外でもオートマチックの大型バイクはあった。

新しい制度を導入し、バイク仲間が増えることは嬉しい反面、決定しているルールが新たなバイクの開発の制限になりそうなのが残念だ。

大型AT二輪免許の上限が650CCに制限されていることは大いに問題である。
メーカーはATのバイクの開発は650CCまでになってしまうだろう。
いったい何のための新制度導入なのだろう。
疑問である。

スズキはスカイウェイブ650を教習用の車両用に早くから改造を行い、教習所へ積極的な売込みを行ったようだ。ホンダのシルバーウィングが600であり、NO1バイクメーカーとしての意地から650タイプへのスケールアップを近い内にしてくるかもしれない。ヤマハの500ccT-MAXは自社のホームページでもスクーターのカテゴリーにしてないので今回の改正にはあまり本気で対応してないようだが、その内650で新しいスクーターを投入するかもしれない。

高速道路二人乗り復活と相まって、メガスクーターの世界が活性化していくことは望ましいことだ。


1.ATバイクの定義
「オートマチック・トランスミッションその他のクラッチ操作を要しない機構がとられており、クラッチの操作装置を有しない自動二輪車」とされている。よって、ホンダのスーパーカブ90などはオートマチック・トランスミッションなどのギア変速機能はあるが、クラッチ操作はないのでオートマチックに該当すると考えられる。従って郵便局の90ccバイクなどは「小型AT限定自動二輪」で運転できることになる。免許証の条件の表記も厳密にいうと、「・・・自動二輪車はAT車に限る」ではなくて、「・・・自動二輪車はノークラッチ式に限る」とすべきとなる。

2.ATバイクの現状
自動二輪車の出荷台数に占めるATバイクの割合は約60%に達しており、保有台数ベースでも約30%を占めている。

3.免許の区分
AT限定大型二輪免許、AT限定普通二輪免許、AT小型限定普通二輪免許の3種類が設定される。大型は650ccまで、普通は400ccまで、小型限定は125ccまでのATバイクを運転することができる。
大型の650ccまでという排気量設定は、現状では650cc以上のATバイクが国内生産されていないためである。1970年代後半にホンダから発売された750ccのエアラなどが現存していたら、AT限定大型二輪免許では運転できないことになる。

4.教習所でのコース
教習や技能試験で使用するATバイクは、大型が600~650cc、普通が300~400cc、小型限定が100~125ccと規定された。現行の大型二輪免許の技能試験において使用する自動車は、総排気量700㏄以上の自動二輪車とされているが、総排気量700㏄以上のAT二輪車が国内で生産されていないので、AT限定大型二輪免許の技能試験では総排気量600㏄以上650㏄以下のAT二輪車が使用され、この免許で運転できるAT二輪車の総排気量も650㏄以下のAT二輪車に限定される。今後650ccを超えるスクータが登場した場合は、免許の条件がどのように変化するかは現時点では不明。
教習所での時間数は他の免許を所持していない状態で大型が29時限、普通が15時限、小型限定が9時限となっており、現行の二輪免許はそれぞれ36時限、19時限、12時限に比較すると3~7時間ほど少なくて済む。費用も1~3万円ほど安く取得できる。普通免許など、他の運転免許を受けている者については、免許に応じて教習時限数を短縮する。

【オートマチック限定免許の種類】

●AT限定大型二輪免許(650ccまで)
●AT限定普通二輪免許(400ccまで)
●AT小型限定普通二輪免許(125ccまで)

【教習や技能試験に使用するオートマチックバイク】
●大型──600~650cc
●普通──300~400cc
●小型──100~125cc

【教習時間数】(他の免許を所持していない状態)
時間的にもコスト的にも多少リーズナブル
●大型──29時限<現行:36時間>
●普通──15時限<現行:19時間>
●小型──9時限<現行:12時間>


【関連情報】

ATバイク(04.7.4)

<オートバイ>出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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