先日、あるセミナーを受講しました。
弁護士で、
コンプライアンスや企業の
内部統制、不正問題などが専門の方のお話です。
お話しされた内容を勝手に自分なりに整理しました。
従って、講師の方の本来の意図する内容とはかけ離れた勝手な拡大解釈、
誤謬に満ち溢れたものになっていることでしょう。
その誤謬に気が付かないのは、人の話を聞かなく、全然理解しない私の悪いところです。。。。
組織の構成員には、第1思考回路の人と第2思考回路の人がおり、
不正リスクに向き合う経営者は、第2思考回路の人の意見を尊重するのが大事。
第1思考回路の人は、コンプライアンスを単に「法令遵守」ととらえ、
事前規制の法令に依拠していれば組織を守ることができ、
何かあれば個人の処分やトップの交代で対処すればいいと考える。
今までの知識や経験に基づく目の前の利益、損得に左右される傾向を示す。
コンプライアンスを秤にかけ、倫理意識が希薄・欠如し、危機対応に影響を及ぼす。
第2思考回路の人は、コンプライアンスを「社会からの要請に適切に対応する」と考え、
事前規制とともに事後規制に基づく組織の自律的行動や何か問題が生じた場合の
レピュテーションリスクを大きなリスクと理解している。
コンプライアンスを経営判断の大前提と考え、不正予防に万全を期しつつ、
起きた時に想定される危機対応を、平時から予想し、多大な損害を未然に防ぐ。
■不正の未然防止だけを考えている場合のリスク
1.ルールを順守することだけを考えたり、
ルールに書いていないことが発生すると思考が停止する。
2.不正が発生すると犯人探しが始まり、不正を見逃したものにも個人責任が及び、
不正を隠すことへのインセンティブが働く。
3.不正が繰り返され、不正を許してしまう組織風土が残る。
■「第2思考回路」を尊重するうえでのポイント
1.「第1思考回路への理解」
(1)人は無意識に、「すべきこと」よりも「したいこと」を選んでしまう。
(2)人は無意識に、今までの知識や知見による判断に基づく、楽な思考方法を選択する。
(3)人は無意識に、自己イメージを守るために、行動を正当化する「倫理のつじつま合わせ」をしてしまう。
2.書いていないことは、思考停止することなく、「原則に遡って」考える。
3.忙しい時の思考回路は、倫理的な判断を優先させ、先験や知見に左右されない。
4.身内や組織内の常識に優先されず、ルールにブラックボックスを作らない。
5.ルールを分かりやすく伝えるとともに、不正は必ず発覚することを教える。(Ex.
フォレンジック)
6.ルールを守るか守らないかということだけでなく、守れない状況が習慣化することを避ける。
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監査役監査の基本と実践上の着眼点 - KOfyの「倍行く」人生 2012年9月11日
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クレッシーの法則「不正のトライアングル」 - KOfyの「倍行く」人生 2013年8月7日
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