KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

「皮膚感覚」と「肌感覚」

2014年07月30日 | 世の中あれこれ
「皮膚感覚」とは、生物学的に触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚など体表面に接触する各種の物理的刺激に対する感覚ですが、
『皮膚感覚で物事を理解する。』というような「長年、見聞きしている間に身に付いた勘」や
「経験やイメージで定量的でなく、定性的に理解すること」を言い表わすときに使うようです。

今から、10数年前の時に仕えた上司が好んで使っておりました。


今、所属している会社では、「肌感覚」という言葉が良く使われます。

・自分の身体=肌で捉えるようにリアリティを持って自分の感覚を持ち感じること
・論理的には説明できないが、間違っていないというたぐいの物
・直観的・感覚的に感じるような内容
・長年の経験に基づく一種の暗黙知
という時に使われているようです。


KOTONOHA「現代日本語書き言葉均衡コーパス」 (少納言)という言葉のサンプル集で「皮膚感覚」と「肌感覚」を調べてみました。
「皮膚感覚」は47件の検索結果で、「肌感覚」は、5件の検索結果でした。
これだけからすると、「皮膚感覚」の方が多かったです。
ただし、「皮膚感覚」は医学的な文章が多かったです。


「皮膚」と「肌」の違いを調べると、「皮膚」は解剖学、医学の用語として使われることが多く、「皮」や「膚」の造語?
「肌」という言葉には、皮膚の意味の他に「気質(type)」の意味もあり、「肌が合わない」などと使われます。
この使い方は、人だけでなく「木肌」「山肌」のように木や山の表面の性質がどうなのかまでを表そうとしています。
また、体験で物事を実感することを「肌で知る」などともいい、「肌を許す/許さない」という言い方で
貞操を表現することを含めて、「肌」には「皮膚」にはない、広い意味合いがあるようです。


まぁ、「**感覚」では、「皮膚感覚」も「肌感覚」も、ほとんど同じ意味で使われているようです。
言葉というものは、地域や職場などの限られた場所で、好んで使われるものが出現するのですね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする