愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

あるにゃんこの保護物語

2009年03月27日 | たっちーの部屋
都内某所。ある男性が会社の窓からフッと外をみると、よろよろと歩くアメリカンショートヘアを発見。「大丈夫かな?」と思ってみていると、案の定、車道のほうへよろよろよろよろ…。そこへ轟音と立てて近づいてくる一台のトラック。「あぶない!」と思った瞬間、急停車。びっくりしたドライバーさんもトラックから降りてきます。
「にゃんこぉ~、あぶないじゃないかぁ」などといいながら、歩道沿いにある公園ににゃんこを移動。「車道に出ちゃダメだぞっ!」などとやさしいドライバーさんに注意を受け、にゃんこは無事に公園へ。と、思ったらどうしたわけか、またもや車道の方へよろよろよろよろ…。
その様子をみていた男性は、仕事を中断してにゃんこを保護。
すると「そのにゃんこ、どうしたんですか? なんだかずいぶん痩せてるけど…」と心配した男性の同僚が、にゃんこに食べ物を与えます。よほどお腹がすいていたのかものすごい勢いで食べ始めるにゃんこ。その様子を見つつ、この同僚は動物愛護協会や都環境衛生課の動物管理係に電話。さらに食べ終わったところで近所の病院へ搬送したのですが、残念ながら休診日。しかし、こんなことでめげません。
インターホンを押し捲り「すいません! 急患なんです! 診てください! お願いします。診てくれるまでテコでも動かないからなぁ~」などといってはいなかったと思いますが、無事に診察していただけることになりました。
診察の結果、にゃんこは10歳以上のメスで、レントゲン検査で左の肋骨5本に骨折跡が見つかりました。「体のやわらかいにゃんこが5本も骨折するのは不自然だなぁ。虐待されていたのかもしれない」と獣医さん。しかも、両目は視神経の炎症で最近失明したことがわかりました。
ただでさえ外猫は過酷なのに、目が見えなければその過酷さがどれだけパワーアップするか、考えただけでも身の毛がよだつというもの。しかし「いやぁ~保護されてよかったぁ~」と喜んでばかりいられません。このまま引き取り手が見つからなければ「保健所→殺処分」というルートが決定的です。
獣医さんらが「どうしよう?」と頭を抱えているまさにときに、都から連絡リレーでたどり着いた愛猫家グループの方が病院に駆けつけてくれました。
そして事情を知ると、早速、愛猫家仲間に連絡。「○○で△△のにゃんこなんだけど、飼い主になってもらえないかな?」と頼むと「ぜんぜんOK! 実はアメショ、好きなんだ」ってことで、とんとん拍子に話が決まって無事に新しい飼い主さんのもとで余生を送ることになりました。
それにしても、多くの人が救ったにゃんこの命。これだけ劇的な展開を見せられると、このにゃんこはWBCで活躍したイチロー選手のように「何かをもっているのかも?」って気がします。
さらに気になる点といえば、にゃんこを保護した男性とその同僚。同僚の方は、病院にまで連れてっているけど仕事は大丈夫かな? と心配になったのは僕だけでしょうか。
なお、今回のニュースもこれまで同様、たっちーが妄想を暴走させて力いっぱい脚色しています。本当のところはこちらをごらんください。
ちなみに今回の写真は、西新宿付近で見かけた子にゃんこ。同じ大きさで同じ柄がもう1にゃんいます。飼い主候補がいるのですが、その後、姿が見えず。このニュースで保護されたにゃんこのように無事でいることを願います。
コメント (6)
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