愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

追い出し猫

2009年05月30日 | たっちーの部屋
一部では、底を打ったなどといわれている最近の不況。そもそも、その前の好況でさえ、庶民には実感がなかったので、打ったっていう底はどこ? って感じです。
そんな不況風の吹き抜ける昨今ですが、売れるものは売れる! 「災いを追い出し、福を招く」とされ、前年度比33%増の売り上げを記録した由緒正しい猫グッズ、それが福岡県宮若市の縁起物「追い出し猫」です。
追い出し猫は、ほうきを持ったにらみ顔と笑顔が表裏一体となったキャラクター人形(陶器製)。販売は意外に新しく1996年からで、タオルやせんべいなど関連グッズも開発されています。販売開始後は、順調に売り上げを伸ばし、2002年度には過去最高だった約720万円を記録しますが、その後は伸び悩みをみせていました。しかし、08年度に入ると「不況風」と「ゆるキャラ」人気を追い風が再び上昇。2008年度は売り上げが約790万円に達しました。
まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いの追い出し猫。しかし、その由来はとっても切ないお話なのです。
(以下、市原悦子風に…)
むか~し、昔のことじゃった。
福岡県若宮町のお寺に、たいそうにゃんこ好きな和尚さんと、その和尚さんを慕うとってもかわいいにゃんこが住んでおったそうな。
あるとき、この和尚さんのお寺に一匹のお~きなネズミが住み着いて、和尚さんを襲ったり、あたりを荒らし回ったり大暴れするようになったんだそうじゃ。
困り果てた和尚さんを見かねた寺のにゃんこは、町中のにゃんこに呼びかけて軍団を結成。大ネズミに戦いを挑んだんだそうな。
戦いはまさに死闘。にゃんこ軍団が勝利を収めてものの勝敗を決したときは、すでに明け方近くになっていたんだそうじゃ。大ネズミは退治されたんじゃが、同時にたくさんのにゃんこも死んでしまったんじゃ。そして、お寺のにゃんこも命を落としてしまったんじゃ。
和尚さんは、たいそう悲しんでお寺と地域を守るために戦って亡くなったにゃんこたちを哀れんで、猫塚をつくって丁寧に供養したんだとさ。
めでたし、めでたし…。

ということで、今でもこの地に猫塚が残っています。
ちなみ今回の写真は、久しぶりの西子のアップ。まだまだアップには耐えられるようですが、大ネズミがあらわれたら、飼い主を置き去りにして一目散に逃げそうな気がする…。
コメント (5)
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