日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



都内の繁華街に建つ木造三階建ての建物。
戦後間もない頃に建てられたこの建築をリノベーションしてほしいとの依頼を受けました。

当然のことながら現在の建築基準法には適合しない建物になっており、デザインもさることながら耐震補強など諸々に手を加えたいとの要望。

早速現場調査を行うと、そこはさすがに50年以上前の建物。
オーナーと共に過ごして来た年月が味わい深い空間を創り出していました。

この雰囲気を取り入れつつ、現代の空間へと蘇らせる・・・過去にリノベーションは行った事がありますが、ここまで古い建物は初めて。
この空間に敬意を払いつつ、どのような空間へ変貌させるか、、、楽しみながら設計を進めたいと思います。

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連休中、友人が上京したのに伴い皇居を見学することに。

東京に住んでいながら皇居を訪れたのは小学生の頃に見学して以来、実に25年ぶりくらいです。

本丸や天守閣といった江戸城のシンボリックな部分はすでに焼失しているため、観光客も外国の方がチラホラといる程度で少なめ。
しかし石垣などを見ていると、その技術の高さに驚くとともに、作った人々の熱意のようなものが感じられますね。

都会のど真ん中に広大な緑の敷地、セントラルパークとまではいかないまでも都心で過ごす人々にとって自然を感じる貴重な空間であると共に歴史ある場所に身を置く事によって、日本人であることの誇りを感じる事のできる空間になっていると思います。

(写真は旧大手門渡櫓の屋根に鎮座されていた鯱)

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本日発売の「My HOME+ vol.17」(エクスナレッジ)にakari庵が掲載されました。

巻頭特集の色を積極的に取り入れたカラーパレットハウス特集の中で紹介されています。
(P.10-15)

akari庵は他誌でも紹介されましたが、今回は色のある空間の特集だけに今まではあまり紹介されなかった寝室なども大きく紹介していただいています。

是非とも多くの方にご覧頂ければと思います。

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HOUScopeの建築確認申請を無事に提出しました。
今回も民間の審査機関へ提出。

驚いた事に行政に提出するよりも審査料が安かったんですよね。

しかもご時世からか審査機関の打合せコーナーも比較的空いている様子。
比較的早くチェックしていただける感じです。

法改正直後は各審査機関も審査基準が明確になっておらず、確認申請が下付されるまでに数ヶ月かかるなんてこともありましたが、ここ最近はかなり落ち着いてきたようですね。

ご時世柄、国内での建築着工件数もかなり少ないようですし、国土交通省の方も無理な法改正が残した爪痕を理解し、今後、良質な建築(安全率ばかりみた建築ではなく)が少しでも多く建てられるよう思考していただければありがたいですね。

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ひさしぶりに写真家浅井愼平氏の海岸美術館を訪れました。

はじめて訪れたのはまだ学生の頃。
以来、たまに訪れています。

この美術館、設計は師であるイシイさん。

自然と調和されたこの美術館は、なんとも言えぬ安らぎの空間を提供してくれます。

訪れる度に少しずつ変化していく建築に、美しい歳のとり方というものを教わっている気がします。

次訪れるのはまた何年後になるかわかりませんが、いつまでも優しく迎え入れてくれる空間であってほしいですね。

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