現在の建築のあるべき姿・・・
20世紀の建築は技術や装置をプライオリティに掲げたものが多かったと思います。
しかし今、果たしてそうなのか?と。
もちろん最先端の技術なども大切。
ただ、そこには感動がないんです。
建築や空間とは物ではないと考えます。
その地、環境、人がもったポテンシャルを正しく引き出すこと・・・
その過程で技術や装置が必要であると。
そのような話をしているとakari庵のクライアントから下記のようなコメントをいただきました。
・・・・・
一体感という言葉が筒井建築に住んでみて感じることです。
まるで自分のアイデンティティーの一部のような。
土地、風土、周囲環境、住む人間、インテリア、光、風、それらが一体となる建築。。。。
言い換えると、凄くナチュラル。
ちぐはぐさがないんですよね。
だから共鳴、共感が出る。
雑誌などに載って、お客さんたちが見ても、なんだかわからないけど凄いと口にする。
インテリアだけでも、建築だけでも、到達し得ない場所というのは、一体感がなせる業ではないでしょうか。
・・・・・
そう、いつも意識しているのは必然性をもって誕生する空間であり、そのアイデンティティーを大げさに表現する似顔絵のような空間を創ること。
そしてクライアントと共に成長していくことの出来る建築であること。
その空間に新たな次元の軸を付加し、それによってより深みを増し、人の心を揺さぶることができる建築になるのではないかと。
このような話をクライアントと真面目に会話できるのも嬉しいですね。
建築がもたらす様々な事象は、基本的に計算されたものであるという自負があるのですが、クライアントからこのようなコメントをいただけるのは想定外(笑)
でもこれもまた必然だったように思えます。
何かこの先にある大きな動きの予兆とも言えるような。
人との繋がりを大切にし、これからも建築とともに邁進したいと思います。
| Trackback ( 0 )
|