日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



少し前に引き渡しを終えた鎌倉のGHプロジェクト、残工事もほぼ終えたので、最終確認に伺って来ました。
GHプロジェクトは多目的スペース(ギャラリー)、賃貸住宅、オーナー住居のある建物で、全面リノベーションを行いました。

すでにオーナーはお引越しを終え、生活をされてます。
工事中とは異なり、家具などが入ると空間に命が宿ります。
竣工したばかりは、まだなんとなく違和感があることが多いのですが、今回はリノベーションだったこともあり、すでに空間と住人がしっくりと馴染んでいる感じがしました。

多目的スペースでは、早速12月1日から第一回目の展示会が開かれるようです。
記念すべき第一回はガラス展。
こちらも今後が楽しみな空間です。
地元の作家さん達を中心にさまざまな催しをする予定とのこと。
ホームページも製作中とのことでしたので、完成したらまたブログでお知らせします。

今回、リノベーションすることにより、新たに生まれ変わった建築。
これから先、また何十年もの時をクライアントとともに素敵に過ごしてもらいたいと思います。

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新たな住宅のプロジェクト「愛甲 I house」が始まりました。

土地探しからご相談いただき、見つけた土地が最寄駅から近いにも関わらず、緑豊かな場所。
分譲地だったのですが、高低差がある敷地でした。
擁壁などの絡みもあり、ハウスメーカーなどですと、なかなか建てにくい土地だったようで、その区画だけ売れ残っていました。

このような土地でも、我々でしたら設計可能なケースが多いです。
逆にその条件を逆手にとってかえって面白い空間が構築できることも。

今回はその高低差を利用して眺望を確保しました。
住宅街にありながらも、日常生活に緑あふれる空間をご提案。
その空間にクライアントが趣味としているヴィンテージ家具たちを並べ、質の高い豊かな空間を創り上げていきます。
完成まではまだしばらくかかりますが、随時、こちらのブログで状況をご報告しますので、お楽しみに。

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現在、日本大学の一年生に設計製図の授業を受け持っています。
ちょうど先日教えたのが、一点透視図と呼ばれるパースの描き方です。

大学の授業で教える内容も我々が学生時代とはかなり異なり、時代に則した内容に変化しています。
社会では設計の業務においてはデジタル化が進み、図面を手描きで描くこともあまりなくなってきました。
ただ、これだけデジタル化が進むと、かえって手の痕跡のある資料がお客様から喜ばれることも多いです。
当事務所でも、プレゼンの際、CGよりも手書きのスケッチや模型の方が喜んでいただけるケースが多く、打ち合わせの中でも必要に応じて簡単な手描きスケッチを描くようにしています。
(添付写真は現在進行中のTプロジェクトの手描きスケッチ)

これらのスケッチ、「筒井さんはもともと絵が上手いから」と言われることもありますが、実はこの一点透視図を学び、描き方の原理さえわかってしまえば意外と誰でも簡単に描けてしまいます。
しかもデジタルツールで変換されることなく、自分の空間への想いがペンを通じて直接絵に現れるので、意図も伝えやすいです。
そして何よりも描いてて楽しい(笑)

社会に出てからも活用でき、人にも喜ばれ、そして自分も楽しい・・・なかなか無いですよね。
学生たちにも授業だから仕方なく・・・ではなく、この楽しみが少しでも伝わるよう授業を行い、手の痕跡の残る仕事を後世に残していってもらいたいと思います。


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