現在、日本大学の一年生に設計製図の授業を受け持っています。
ちょうど先日教えたのが、一点透視図と呼ばれるパースの描き方です。
大学の授業で教える内容も我々が学生時代とはかなり異なり、時代に則した内容に変化しています。
社会では設計の業務においてはデジタル化が進み、図面を手描きで描くこともあまりなくなってきました。
ただ、これだけデジタル化が進むと、かえって手の痕跡のある資料がお客様から喜ばれることも多いです。
当事務所でも、プレゼンの際、CGよりも手書きのスケッチや模型の方が喜んでいただけるケースが多く、打ち合わせの中でも必要に応じて簡単な手描きスケッチを描くようにしています。
(添付写真は現在進行中のTプロジェクトの手描きスケッチ)
これらのスケッチ、「筒井さんはもともと絵が上手いから」と言われることもありますが、実はこの一点透視図を学び、描き方の原理さえわかってしまえば意外と誰でも簡単に描けてしまいます。
しかもデジタルツールで変換されることなく、自分の空間への想いがペンを通じて直接絵に現れるので、意図も伝えやすいです。
そして何よりも描いてて楽しい(笑)
社会に出てからも活用でき、人にも喜ばれ、そして自分も楽しい・・・なかなか無いですよね。
学生たちにも授業だから仕方なく・・・ではなく、この楽しみが少しでも伝わるよう授業を行い、手の痕跡の残る仕事を後世に残していってもらいたいと思います。
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