日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



先日、monoマガジンの取材のため、ひさしぶりにakari庵を訪れました。

美しいモノに囲まれて生活することがコンセプトの住宅であるakari庵。
クライアントへのインタビューの中で、

「いかがですか?この家は」
「コレクションに囲まれた生活はどうですか?」

などの質問に対し、

「普通です」

と答えるクライアント。

ようは美しいモノに囲まれ、温もりある空間に包まれているのが普通であると。
そして普通であることが幸せな証。

現在自分の置かれている立場、社会に対して文句こそあれ、「普通です」と答えられる人が何人いるのだろうか?

もちろん慣れによってもたらされる「普通」もあるでしょうが、高いレベルでの「普通」はなかなか難しい。

今置かれている自分の立場に感謝しつつも、より高みを目指そうとしている自分。
そんな自分には「普通」という言葉がなんとも象徴的に思え、共感を覚えました。

「普通」であり続け、少しずつその「普通」が高いレベルへと昇華していく有り様を、今後もakari庵に訪れる度に感じられると思います。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2011-02-16 16:24:20
あのとき言った、普通という言葉を、そこまで解釈するとはさすがですね。でもその通りです。なかなか理解されないのですが・・・・・
 
 
 
Unknown (ツツイ)
2011-02-16 21:18:59
取材へのご協力、ありがとうございました。
普通という言葉はポジティブにもネガティブにも使えますよね。捉える側の立ち位置によって大きくその意味は誤解される可能性があるのですが、今の自分のポジションに誇りを持ちつつも、より高みを目指す姿勢という意味では、とてもわかりやすく面白い単語を使うなぁと思いました。
 
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