週末、風雨の強い天候の中、午後から晴れるという天気予報を信じて箱根の彫刻の森美術館を訪れました。
実は初めて訪れます。
美術館に到着した時はまだ小雨。
霧も強く、屋外展示の多い美術館としてはちょっと辛い状況でしたが、徐々に天気も回復し、午後からは青空も見えるほどに回復しました。
午前の天気の影響もあってか来場者も少なく、のんびりと鑑賞。
中でも企画展である「笹口悦民写真展 無言の恍惚」は刺激を受けました。
(最終日だったので現在は催されておりません)
独特の世界観を持つ写真、それらは笹口さんの個性から出るフィルターを介しつつも、被写体のあるべき姿を理解された上で写真におさめているように見て取れました。
建築もかくあるべき。
建築家の恣意に陥ることなく、人や環境をきちんと理解した上で空間を誕生させること。
笹口さんの写真に触れ、改めて自分の目指すべき建築を再認識できる瞬間でした。
「物言わぬ光という言語との対話に、観る者の体温は少し上がる」
展覧会の説明文にはこのように書かれていました。
そう、決して熱いものに触れる表面上の熱さではなく、体内から発する温度なんですよね。
不思議な感覚です。
今後も笹口さんの写真展があれば、ぜひ訪れたいですね。
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