現在、「balena」の建築確認申請の準備を進めています。
balenaは二世帯住宅、敷地も勾配のある土地で、地下1階、地上2階の建築です。
つまり法的な規制もいろいろとかかってくる訳です。
建築士として当然その法律をクリアした建築をプランするわけですが、建築確認の審査をする主事によっていろいろと見解が変わってくることがあります。
特にbalenaのように様々な法規制がかかってくる建物だと、その見解も様々。
以前は行政でしか確認申請が受けられませんでしたが、現在は民間の審査機関もあります。
つまり以前はその建物を建てる行政が「NO」と言えば、それに従わざるを得なかったのですが(それでも納得いくまで話し合いますが)、現在は行政で「NO」と言われた事であっても、民間で「OK 」と言われる事もしばしばあります。もちろんその逆も然り。
さらに民間の審査機関によっても見解などが違ってきます。
審査機関の選択肢が増えた事によって、当然事前相談へも数カ所に行くこともありますので我々の手間は増えます。
しかしそれによって、クライアントのためにもなり、社会のためにもなる空間が誕生する可能性が増えます。
審査機関の担当者も保身のためだけに、とりあえず「NO」という人、以前よりは減った気がしますが、まだいなくなったわけではありません。ただ、そこで諦めるのではなく、他の選択肢をさぐり諦めない事、これが全てにおいてとても重要なことだと思います。
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