日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



Yハウスの現場での打ち合わせも仕上げに関する内容が多くなってきた。
施主への確認事項も仕上げに関する細かな内容が増える。

今回はその中でも外壁に関する内容を含めた打ち合わせが行われた。

Yハウスの外壁は大半がシリコン樹脂塗装となっている。
CGを見てわかるようにその色は
しかしひとえに白と言ってもグレーっぽいものからクリーム色っぽいものまで同じ白でも様々である。
通常、我々がよく使う色見本は日本塗料工業会の見本帳。およそ350色あり、その中からYハウスに合う「」を4、5色ほどに絞り、それらを今度は大判サンプルに実際に塗装し、現場で陽の光の元で確認して最終的な色を決める。

今回も大判見本を作成することになったのは4色。
これを現場の晴れた日に見て決定することになる。

ちなみに施主夫妻は最近、愛知万博に行ったとのこと。

つ「いいですねー、混んでませんでした?」

実はツツイも9月に行こうかと目論んでいたのだが、ニュースで480分待ちと書かれたプラカードが見えたので、その瞬間断念。

施主「うん、すごかった。でも我々はVIPだったから」

う゛ぃっぷぅ??
なんで誘ってくれなかったんですかーー!!

と心の中で叫んでいたが、よくよく聞くとどうやらツツイが中国出張と同じ日だった様子。

しかしVIP待遇とは羨ましい。

施主「それでも結構並びましたけどね」

いやいや、480分待ちしてる人々から見れば・・・。
480分待ち。。。実に8時間。
人との待ち合わせで15分以上は待たない(連絡無しの場合)ツツイにとってはあり得ない時間である。先日も北京へのフライト約4時間すらじっとしていられないツツイ、やはりパビリオン待ちでの8時間はどう考えても不可能。

次回、上海万博は是非ともVIPでご招待いただきたい。


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午前中、ツツイの尊敬するライター高木良子氏にSLOW houseの取材をしていただいた。

その後、同じ葛飾区内で計画されているKハウスの施主打ち合わせ。
新たなプランのプレゼンの日だった。

打ち合わせ後、施主ご主人と弟さんと共に仕事部屋へ。
仕事部屋内にある重量のある機械や仕事内容などの説明を受けたのだが、しばらくするとご主人、

夫「ツツイさん、バッテリーチャージャーとかいります?」

ごそごそと出されたのは新品の品。

つ「いやいや、私は古いですが持ってるので・・・」

すると今度は、

夫「あ!そういえば昔、ルマンでマツダが優勝したじゃないですか?
つ「ええ」

ルマンとはフランスにあるサーキットで24時間の年に一度の耐久レースのことである。

夫「その時のホイールがあるんですけどー
つ「?」
夫「いります??

一瞬、何を言ってるのか日本語が理解できなかった。

きょとんとしているツツイの前でご主人、なにやらゴソゴソと。
そして出てきたのはホイール。

つ「これって・・もしかして・・・ホンモノっすか?
夫「うふふ、もちろんです!


絶句。。。

しばらく沈黙が続き、
つ「な、なんでこんなモノがここに?」

すると経緯をご主人が説明。
その間もツツイはホイールをペタペタさわりながら信じられなかった。

しかしそのホイール、「set8R」と書かれたステッカーも貼られており、その大きさ、リムなど見てもただもんじゃーない!
あのルマンを勝ったマツダ787B(写真)・・・そのリア右ホイールがまさにそこにあった。。。

夫「うちにあっても家庭不和をもたらすだけだから」

と笑いながら言うご主人。

いや・・・それにしてもこんなものは受け取れませんよ!!

マニアから見れば、いくら出しても欲しい一品。
それこそ家宝と呼んでもおかしくない一品じゃないの!

とりあえず古屋を解体すると置いておく場所がなくなるというので、解体前にツツイが預かることに。
Kハウス竣工と共にお返しすれば良いかと。

このホイール、見たい方はツツイ事務所に来年後半に来ていただければお見せできると思います。


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北京出張の際、一日だけ自由時間がもてたので行ってきました万里の長城!!

北京市街地からタクシーで一時間強の場所に位置する八達嶺長城が今回訪れた場所。

1987年には世界遺産にも登録され、世界有数の観光名所としても名高い。

現地に着くと世界各国から観光客が押し寄せてくるため土産物屋が長城までの道筋両サイドに軒を連ねる。
が、それらには脇目も触れず、いざ入城!

いや、長城とは書くが、実際は英語名「The Great Wall」が正しく、である。

この万里の長城、同じく世界遺産で世界有数の観光名所としても有名なピラミッドなどと同じく圧倒的な権力の元、建造されたモノなのだが、確かにそのどこまでも延々と続く壁の様はかなり圧巻!しかしどこかホノボノしているのだ。

ピラミッドなどがその建造方法など、成り立ちからして非常に神秘的なのに対して、万里の長城は建造するにあたり特別神秘的、不思議な箇所などはない。
ただ単に、大変だっただろうなぁといった印象を受ける。

良くも悪くも中国らしい建造物だと思う。

秦の始皇帝が北の異民族の侵略をふせぐために造られたと言われているが、おそらくそこで建造に関わった人々は、今の中国の人々がそうであるように鼻歌交じりで(よく歌っている人がいる)でワイワイガヤガヤと楽しげに長城を造り上げていったのではないだろうか?


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「中国の建築様式、四合院の門を住宅に取り入れたい!」
これが設計当初からの施主夫妻の強い要望。
その門の持つ意味を分析し、ソフト面においても設計に盛り込んでいったのだが、実際に門に使用する扉はどうするか?
この問いに対しての解答は現代風にアレンジされた扉をデザインして取り入れる・・・初期段階ではこのように考えていたのだが、施主夫妻との打ち合わせ回数が増えるにしたがって、その扉に対するイメージが変わっていき、最終的には
ホンモノを探しに中国へ行きますか!
との解に至った。

そして実現したのが今回の中国旅行。
9月16日から19日までの3泊4日の旅。
メンバーは施主夫妻、友伸建設の増田氏、そしてツツイの4人である。

中国事情は全く無知なツツイだが、なんと施主奥様は元中国語通訳!
今回の旅の行程を全て取り仕切っていただき、現地での交渉なども流暢な中国語で完璧にこなしていただいた。
ちなみにツツイと増田氏は

「ニーハオ」
「シエシエ」
「ドゥオ シャオ チェン」(これいくら?)

くらいしか話せない。
ガイドブックなどを見ると英語や日本語も北京では通じる店が多いとあったが、嘘をおっしゃい!
我々の行くようなお店ではほとんど通じない。
たまに片言で英語が話せる(話してくれる)人はいたが、日本語はやはりほとんど通じない。

言葉が通じないとはここまで心細いものなのか・・・?

そんなわけで全ての交渉は奥様にしていただいた。

この旅の目的である四合院の門は北京郊外の骨董市街にあるとの事前の有力情報をもとに現地入り。しかしその街区になかなかその骨董市街が見つからず、あるのは今後オープン予定の巨大な建物ばかり。

メンバーに焦りの色が出始めた。

しかしこれだけの新築建物があるってことは出店予定の店が近くにあるに違いない!
そう話すとメンバーも同意。
その時、奥様が有力な情報を地元の人から入手!

そこ左に曲がってしばらく行くと店があるらしいです!

1軒はすぐにみつかり、さらにその道を進むと突き当たりにも店がありそう。。。

その店に近付くにつれ、期待が膨らむ。
我々が進んだ道はT字路になっており、なんとその直行する通りこそが我々が追い求めていた通り!
突き当たって左右を見ると延々とアンティーク家具を売る店が軒を列ねている!!

そして奥様が偶然入店した最初のお店でさっそく見つけました!お目当ての門扉。
さらにいきなりサイズもジャストサイズ!
ツツイのイメージしていたモノよりもデコレーションが多く、できればもう少しシンプルな物の方が良いと思ったのだが、候補としては十分な一品。
しかしその後、数店見るが、お目当ての門扉はない。

その中のお店で1つ、オーバーサイズな門扉が置いてある店で奥様が店員と何やら交渉している。

ここから離れた工場?にこれより小さなサイズの門扉があるそうです!車で迎えにきてくれるって!

待つこと1時間!!
その間も近くの店を探してみるが、やはり理想の門扉はない。

迎えにきた車はワインレッドのVWサンタナ。

工場へ向かう途中、車後部から異音が・・・なんとバンパーが外れた!
そんなかわいらしいトラブルにも見舞われたが、無事工場へ到着。

そして工場内の倉庫の扉を開くと、、、

理想的な門扉がいきなり出現!!
シンプルでありながら、レプリカではないと一見してわかるその風貌。
サイズを測るとH寸法が予定より8センチほど高いが、想定範囲内。

候補となる門扉が2つあったが、満場一致で色の薄い方の門扉に決定!!

興奮状態のまま売買の契約をし、商品が梱包されていく姿を誇らしく眺めるメンバー達。(写真)

その後、懸念されていた輸送手段も無事解消し、本日、メンバーと共に門扉も成田に到着。
11月竣工前までに若干の加工(鍵の取り付けなど)をすませ、取り付けられる予定。


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今回の旅行の詳細は施主ブログ「華門楽家建築奮闘記録」にて。

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午前の打ち合わせ中、ink.の菊谷氏から連絡があり午後にちょっと取材をさせて欲しいとの依頼。
内容はよく聞かずにとりあえずOKの返事をして打ち合わせ終了後、再度電話をすると、

菊「えぇ、もう取材班がツツイさんの事務所向かってますからー」
つ「え?取材班?そんな本格的なんですか?」
菊「いえいえ、うちのスタッフとカメラマンと・・・」
つ「撮影アリですかっ!??」
菊「えぇ」

その時、ツツイはヨレヨレのTシャツとGパンといったラフなスタイル。
いや、ラフというよりも汚らしい格好!
さらに髪もボサボサ、ヒゲも伸び放題!!

いかんっ!!

急遽自宅へ戻り、身なりを整え、いざ取材!
(自宅まで徒歩1分の強み)

取材の内容は建築ではなく車に関するもの。
9月に創刊された「SUVfan(辰巳出版)」という雑誌で、ポルシェのカイエン(写真:右はink.のイシイさん)に試乗し、インプレッションして欲しいといった内容。
建築家としての視点から主観でインプレッションして欲しいとのことだったのだが・・・んーSUV車は友人のに乗ったことがある程度であまり今まで接点のない車だった。

実際のインプレッションの内容は9月末発売の「SUVfan」購入して読んでいただけたら、と思う。

取材後、事務所周辺をちょろっと一周、試乗させていただいた。
今回の試乗車はカイエンの中でも最上位グレードでカイエンターボなるもの。
馬力は実に450馬力で新車価格はなんと1344万円なり!
ツツイが過去に運転した車の中でも最高値なのではないか!??

久我山の閑静な住宅街は道が細く、その中をゆっくりと走る。
さすがに車体が大きく、普段通り慣れた道でも一苦労。
(値段を聞いていたので、そのプレッシャーもあったのかもしれないが)
井の頭通りに出た所で、ちょっと勇気を出して2/3程度までアクセルを煽ってみた。

と、同時にツツイを含め同乗者三人が、

「うおぉぉぉぉーーーーーー!!!!」

はい。すみません。皆、仰け反ってしまいました。
とてつもない加速!

スーパーセブンジネッタG12で味わったことのある凶暴な加速ではなく、瞬間ワープしているような不思議な感覚。
この走りはSUVの次元じゃない!!

我らのレーシングパンダ(9/12ブログ参照)もサーキットではカイエンの後塵すらあびることが出来ないのではないだろうか?(周回遅れなら別だが)


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