日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



今年の3月に「愛犬家住宅の本」というムック本が出版されます。
本日はその取材で昨年6月に竣工した「絲束の家」を訪れました。
(事務所のホームページ上でもまだ載せられていないのですが・・・)

引き渡し後、はじめて部屋の中に入ったのですが、とても綺麗に使われており嬉しかったですね。

実は新たな家族「黒ちゃん」も増えており、今までいた「風ちゃん」と共に仲良く元気に暮らしていました。
この2匹はともに20kg程度の中型犬。

「絲束の家」は敷地面積480㎡を超える広い敷地に東屋のような開放的な平屋の住宅。

その広い敷地を内外問わず、所狭しとかけずり回る2匹の犬達。

のびのびと元気よく暮らす姿をみて、クライアントの方に感謝すると共に、沸々と新たな設計意欲が湧いてくる感じがしました。

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昨晩は毎年恒例となった華門楽家(2005年竣工)での羊鍋パーティーでした。
今年は協賛もつき、食材豊富なパーティーとなりました。

そのパーティーの中でウクレレを演奏することに。

昨年10月にウクレレにはじめて触れ、それからおよそ3ヶ月。
練習の成果を見せるときです。

鍋の食材も底を付きはじめ、皆の満腹中枢が刺激され、アルコールがほどよく体内に染み渡った頃を見計らって、

「筒井さん、そろそろやりますか!?」

と。
施主ご主人もアコースティックギターを持ち出し、セッションすることに。

まずは「おぼろ月夜」。

パーティー参加の皆さんもたどたどしい演奏に合わせて歌ってくださり、演奏後は拍手喝采!
いやぁー、楽しいですね!

その後は私の持ち歌が少ないので季節感がまったく感じられない選曲なのですが、

「よろこびの歌」
「大きな古時計」
「happy birthday to you」(だれも誕生日ではないのですが)
「amazing grace」
「きよしこの夜」

といった内容で気持ちよく演奏させていただきました。

演奏することは聴くこととはまた別な、なんとも言えないよろこびがありますね。
ますますウクレレにハマりそうです。





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昨日は打合せの帰りにちょっと百貨店のセールを覗いてきました。

そこでセール品ではなかったのですが、良き出逢いが。

スペインのメーカーである「camper(カンペール)」のシューズです。
そのユニークなシルエットに一目惚れでしたね。

カンペールとはスペイン語で「農夫」の意味。
そのシューズのシルエットからは農夫のイメージの持つ柔らかさやぬくもりが感じられる他、都会的なセンスも感じられます。
さらに履き心地も素足に近い不思議な感覚です。

何か自分の空間と共通するような、そんな気配が感じられるシューズでした。

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年末、仕事の関係でLAに行った際、兼ねてより気になっていたロデオ・ドライブにあるプラダ・ショップを訪れました。
設計したのはRem Koolhaas。2004年の作品。
いまや世界中が注目している建築家の一人です。

この建築の特徴はなんといってもファサードが無い点です。
通常、商業施設だと伝統的なファサードやガラスのショーケースなどが配置されているのですが、それらが全くない。
サインすらないので、知らない人が通ればここがプラダだとは気付かないでしょうね。
あえてあげるなら、エントランス床に設けられている楕円形の穴。この中にマネキンが置かれ、唯一ショーケース的な役割をしています。

内部空間は中央の大階段を中心としてシンプルな構成です。
そしてさまざまな空間がデジタル的な処理と建築的な処理によって漠然と仕切られています。

試着室の中までそれらの仕掛けがふんだんに用意されており、不思議な感覚に陥りますね。

そしてなによりも建築を建築の領域だけで終わらせようとしないそのエネルギッシュさを強く感じました。

しかしこの空間には感動がない気がしました。
商業施設の持っている宿命なのか?

ただただ楽しい空間であったと思います。

自分の持っているベクトルとは異なるベクトルで世界の頂点に君臨するコールハース。
そんな彼の空間を認めつつも、自分の目指すべき空間が再認識された時間でした。

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昨日はイシイ事務所の先輩であるナグモさんの設計したコミュニティーセンターの見学会にお招きいただきました。

建物はRC2階建て。
規模は800m2強程度です。

まず感じたのは、ここ本当にコミュニティーセンターか?と。
とても開放的で心地よいんです。

一般にコミュニティーセンターと言われる建物は小さな部屋が所狭しと並び、閉鎖的な廊下がのびるようなものが多いのですが、ここは違いました。

ナグモさんに設計の経緯を聞くと、そこはやはり行政の方といろいろと押し問答があったそうな・・・

しかしただ要望されてる部屋だけを並べた建物ではなく、本当の意味での区民のコミュニティーの場にしたいというナグモさんの強い意志がこの建築を実現させたのだと。
その熱意には感服です。

また、見学会には当時のイシイ事務所の面々が集まり、建築からプライベートな話題までさまざまな話で盛り上がりました。

みんなそれぞれに当時の経験を活かし、頑張ってる方達ばかり。
話をしていても刺激的です。

新年早々、良い刺激を受ける事ができました。
同世代で走る人々、そんな横のつながりがあることがとても嬉しく感じたひとときでした。

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