旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅のコレクション~1970年代の駅弁掛紙18 「浜名湖名産 うなぎ飯」(浜松駅)

2019-09-10 10:11:27 | 旅のコレクション
 物置代わりにしていた古い家を解体するために物を整理していたら、1970年代半ば過ぎ、学生時代に購入した駅弁の「掛紙」が二十数種類出てきました。
 当時は駅弁の写真を撮ってもいないので、駅弁そのものの内容はほとんど思い出せませんが、掛紙を見ていると何故そこで駅弁を買ったのかという記憶が蘇ってきました。

 「浜名湖名産 うなぎ飯」は、浜松駅で駅弁を製造・販売している自笑亭の駅弁です。
 浜名湖でうなぎの養殖が始まったのが1900年(明治33年)で、「うなぎ飯」が駅弁として登場したのが1916年(大正5年)と言われていますが、自笑亭に現存する「うなぎ飯」の掛紙は1924年(大正13年)のものが最古だそうです。 
1977年(昭和52年)12月5日、名古屋へ戻るために新幹線「ひかり」の車内販売で購入したものです。
当時「ひかり」は、東京駅から名古屋駅までノンストップでしたが、浜松駅を通過する前後で養鰻場が見えてくる頃、決まって「浜名湖名産 うなぎ飯はいかがですか」と車内販売が来たものです。
  1970年(昭和45年)以降、養殖方法が確立し生産量も大幅に増えたと言いますが、一般的な駅弁が500円の時代に800円と、まだまだ高嶺の花でしたが、卒業も近づいて新幹線に乗る機会もなくなるだろうと思い、購入したと思われます。

 
 現在も「うなぎ弁当(赤ワイン仕込み)」が2,700円で販売されていますが、鰻の価格が15年間で2.3倍にも値上がりしていて、大変高価な駅弁になっています。 
  なお、「うなぎ飯」は駅弁として販売されていませんが、持ち帰り弁当チェーン店向けに簡易パッケージされたもが1,820円で販売されています。やっぱり国産鰻は高嶺の花ですね。


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