Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

代車のアストロ

2013-09-11 23:35:52 | インポート

皆さんにかわいがっていただいてます当方代車の92年アストロです。

先日お使いいただいていましたお客様よりエアコンが効かないとご指摘いただきました。

早速点検するとガスが入ってません。

とりあえず漏れ箇所特定のため少しガスを入れてみます。

このアストロはリアエアコン付ですがそのラインから漏れているようです。

ホースにピンホールが開いています。

とりあえず部品もないのでリアエアコンをバイパスさせることにします。

T型のジョイントでリアに分配していますのでこれを取り外します。

真空引きして漏れもなし、ガスチャージして温度をチェック。

10度まで冷えますのでこれでひとまず良しとします。

洗車して次のお客様のところへ行きましたよ。

 

さて、次はI氏所有の95年C1500です。

マスターバックとブレーキマスターシリンダーの間からのブレーキフルード漏れをご自分で見つけられ修理となりました。

まだ漏れは少ないですがオーナーさんの気が付くのが早かったおかげですね。

タンク内のブレーキフルードを抜き取り、ブレーキラインを外します。

その際フレアーナットレンチという切れ目のあるレンチで緩めます。

ブレーキラインのナットなどは壊してしまうとリカバーが大変ですので確実に。

マスターシリンダーを外すとマスターバックが丸見えになります。

マスターバックとは真空圧を利用した倍力装置です。

簡単に言うと仕切りによって分けられた2つの部屋の圧力差(真空圧と大気圧)によりブレーキを踏む力を倍増させる装置です。

赤錆が出ていますのでワイヤーブラシで擦って

錆転換剤をぬり黒錆にしてしまいます。

赤錆はどんどん進行していきますが黒錆は安定しますので錆が進みにくくなります。

 

本当はマスターバックを取り外して塗ればいいのですがコストがかかりますのでマスキングで塗装します。

 

いよいよマスターシリンダーの取り付けですが取り付ける前にエア抜きをしておきます。

日本車のマスターシリンダーはエアが抜けやすいのですがシボレーのこの手は車につける前に一度単体でエア抜きしておかないとしっかり抜けません。

傷を入れぬようウエスをかませて万力にくわえます。

ブレーキフルードを入れてシリンダーの中のエアを抜いておきます。

抜けたら車に取り付けもう一度4輪よりエア抜きです。

踏み代、フルード漏れを確認して終了です。

 

次はT氏所有フリートウッドブロアム、車検です。

 

差し入れのコーナーです。

シルバラードのSさん、ナゴヤ たまごラスクです!!

長崎堂のカステラで作ってあるそうです。

ほんとにおいしいカステラです、カリカリの食感もいいですね!

耳の部分、、、、、、特に美味しです。

いつも有難うございます。

 

続いてタホ所有のI氏に差し入れいただきました、Frantzのプリンです。

入れ物も陶器でしゃれていますが中身も負けていませんね。

2種類の味を買ってきていただきましたがどちらもおいしかったです。

カラメルも香ばしくって

いつも有難うございます。

 

いただきましたのコーナーです。

上でも紹介させていただきましたが95年C1500のI氏よりタンプレいただきました。

私はスーパーカー世代ですのでスーパーカーが大好きです。

特にランボルギーニ カウンタック、ミウラ、イオタは別格に大好きです。

で、

ミウラです!”!!!!!!!!

本ものそっくりで今にも走り出しそうです。

お約束の全部開き!!

かなり精巧に作られています。

しかもヘッドライトも動きます。

細かいところも再現されています。

とてもうれしかったです、有難うございました。

 

皆様、あまりお気遣いなさらないようにね!!!

 

明日はブロアムです。


週末になると、、、雨ですね、、、、

2013-09-08 08:31:29 | インポート

週末雨ですとなんか損した気がしますねぇ、、、、当方は仕事ですが週末は好きな車でぶらーッと走りたいモンです。

さて、作業の方ですがK氏所有95年サバーバン御来店です。

以前より相談させていただきましたディフレクター(フロントリップスポイラー)取り付けです。

車高の低い車では下を擦ってしまう可能性がありますが顔がしまって見えますので取り付けです。

かっこいいです!!

車庫の都合で取り付けを考えられていましたがこの際思い切っての取り付けです(帰られた後連絡いただきましたがやはり車庫入れで下はするようです、、、)

私もつけていますが何度か割っています、、、、、、、、まあ消耗品と割り切るしかないですね

 

M氏所有の11年Fもご来店です。

今後の整備の打ち合わせをさせていただきます。

うちに来ていただく皆様は「生粋の車好き」の方々ばかりですがM氏もかなりの車でらっしゃいます。

国産旧車からアメ車まで多岐にわたってお詳しいです。

またのご来店をお待ちしてます!!

 

当方開業時よりお付き合いいただいてますT氏、95年C1500もご来店です。

色も目立ちますのでよく目撃情報が入ってきますT氏のC1500です。

好調は維持されてるとのことで安心しました!

もう一通り以上の手が入っているので今後は好調維持&リアアクスル改良あたりが課題です。

お忙しい中有難うございました。

 

昨日より引き続きO氏のシルバラードもブレーキローターの研磨が終わりましたので組み付けです。

ドラム内のライニングは掃除してローター、キャリパーサポートを取り付けます。

ブレーキパットを交換しますのでキャリパーピストンを押し戻します。

ここで少し気になる点が、、、、

左後はスムーズに押し戻せるのですが右後が少し動きが悪いようです。

せっかくここまで整備させていただいてますのでキャリパーもオーバーホールさせていただくことになりました。

強烈にブレーキ引きずるわけではありませんが、左右が明らかに違います。

ペーパーロックを起こしかねませんので来週に再入庫いただきます。

ブレーキフルードもキャリパーより抜きかえます。

リザーバータンクのブレーキフルードはきれいですが、キャリパーから抜くと汚れたフルードが出てきます。

細いチューブの中を通っている黒っぽいのがブレーキフルードです。

本来ほぼ透明のフルードですのでこれだけ汚れてきているということです。

完璧なブレーキを目指して来週修理です。

 

差し入れのコーナーです。

広島人なら皆さんご存知のフライケーキ。

解りやすくいえば少しやわらかいサーターアンダーギーにこしあんが入っているお菓子です。

サバーバン、K氏より差し入れいただきました。

いが餅も一緒にいただきました。

時間がたってもやわらかくおいしいです。

ごちそうさまでした、おいしくいただきました!!!

 


ちょっと他の作業です。

2013-09-06 22:59:47 | インポート

ダブルサバーバンはちょっとお休みして他作業です。

Bさん所有のフィット、発進時にジャダーが出るので修理です。

2年前ディーラーにてCVTのスタートクラッチを交換しているのですが再び同じ症状です。

ホンダのCVT車の多い症状ですが2年で不具合とは早すぎます。

担当された営業所に連絡して相談してみるとCVTオイルを交換すると9割なおりますとのこと、、、、

お客様に了解いただき交換してみますと、、、、、、、

なおりました

すごいですねぇ、あの症状がなおるんですねぇ

ディーラーに言われましたが純正オイルを使いました。ホンダはいつも純正使えって言うんですよね、、、、

ホンダ社のCVTにお乗りでスタート時のジャダーが気になる方は試してみられると良いですよ!!

 

続いてO氏所有のシルバラード、ブレーキ修理です。

でかいです!!!!!

今回はリアパットの残量か少ないので交換させていただきますがブレーキローターも研磨させていただきます。

リアローターですがガジガジになっています。

パットもぎりぎりですね。

幸いローターまではいってなかったので良かったです。

外注でローターを研磨しますのでいつも書きますが左右がわかるように書いておきます。

研磨するんだから左右どっちでも良いでしょ、、、、って言うわけにはいきません。

なにがあるかわかりませんから必ずマーキングしておきます。

 

ドラムの中のサイドブレーキは問題無しですね。

こちらは掃除&グリスアップで良いでしょう。

こちらは明日納車めざしてがんばります。

 

99サバーのエンジン組むためにサービスマニュアルよりデーターを拾っておきます。

各ボルトの締め付けトルクなどは暗記してませんのでそのつどこのようにマニュアルをコピーしておきます。

何度やっても気を使う作業ですので慎重に!

 

明日はまたまた別のサバー&アストロ&シルバラードの予定です。

 

東京時代からの友人の一人U氏より差し入れいただきました。

いつも有難うございます。これおいしいんですよ!!!

 


ピストンぬきます

2013-09-05 08:29:17 | インポート

S氏所有の99年サバーバン用エンジン続けます。

シリンダヘッドは取り外しましたので腰下を分解していきます。

まずはピストンを抜き取るのですがV8エンジンですので当然ピストンは8個使っています。

どこのシリンダーにどのピストンが入っていたかをマーキングしてばらしていきます。

「7」っていう打刻見えますか?コンロッドのベアリングキャップも組み合わせを変えないよう打刻しておきます。

 

取り出したピストンASSY、コンロッドメタルもチェックします。

使用感はありますが合格レベルです。(もちろん新品交換します)

メタルの裏側の番号を確認するとスタンダードサイズ、新車からオーバーホールされてないようです。

ここに違う部品が使われていたり、アンダーサイズのメタルに交換されていたりすると以前何かしらのトラブルが発生していることが予測できますがそれもなく、元気に走っていたエンジンだと想像できます。

ちなみに危険な臭いのするメタルは↓

以前オーバーホールしたTBIエンジンのクランクメタルですがガリガリになっています。

こうなっているとクランクの加工&アンダーサイズメタルを使用というコースになってしまいます。

 

8個のピストンを抜き取り確認、どれも状態は良くピストン自体は再使用の予定です(採寸後判断します)

 

続いてフリーズプラグを抜き取ります。

このエンジンは鋳鉄製です。

鋳鉄とは砂で作った型に溶けた金属を流し込み固めて作る製法です。

エンジンのように中空部分があるものは、その中空部分に入っていた砂を後で抜くための穴が必要です。

その穴をふさぐためにフリーズプラグが使われます。(その名のとおり冬場エンジン内の冷却水が凍って体積が増した際、フリーズプラグが抜けてエンジンが割れるのを防ぐ役割もあります)

エンジンオーバーホールの際は必ず交換したい部品の一つです。

上の写真のように外見はきれいでも抜き取った裏側はこんなです。

こうやって錆が進行していって最後はピンホールが開いて水漏れ→オーバーヒートです。

フリーズプラグの裏側がこうなっているのですから当然エンジンの中のウォータージャケット(冷却水通路)も錆が出ています。

 

 

エンジンの後ろ側は冷却水の流れも悪いのでしょうか、いつもドロドロの錆がたまっていますのでこちらもきれいに洗います。

折り返し地点は近いです。

 

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当方アメ車対応のスキャナーはあるのですが国産車、欧州車用はチープなものしか持っていませんでした。

ですが最近の自動車(プリウス等のメジャー車種でも)こういったものがないと整備が難しくなってきましたので導入しました。

故障診断が出来ないとかならまだしも通常整備時にもこういったツールを併用しないと消耗品の交換も出来なくなる時代が来たんですね、、、、

昔のメカニックのようにくわえタバコ、ドライバー1本でエンジン調整する時代はおわったんですねぇ、、、、、、、


サバーバン エンジン続きです

2013-09-03 23:14:14 | インポート

先日まで連日の猛暑日でしたが今度は連日の大雨、、、、、どうなっちゃったんでしょうかねぇ、、、、地球は、、、、、

 

さて、作業の方ですが昨日に引き続きサバーバンのエンジン進めます。

昨日は付属部品外しでしたがいよいよエンジンバラします。

ロッカーアーム、プッシュロッドを外しシリンダヘッドをおろします。

ピストントップにカーボンはたまっていますがやはり状態はいいです。

今回は99年サバーバンに入れるL31エンジンです。

C1500シリーズは88年~95年がL05エンジン、96年~99年がL31エンジン(サバーバンとトラックは1年ビギニングイヤーがづれますが)になっています。

どちらもV型8気筒の5700ccなのですがかなりの変更点があります。

燃料噴射に関してはL05はキャブレターのように低い燃圧でスロットルバルブより前で噴射するのに対し、L31エンジンは高い燃圧でスロットルバルブより後のインテークポートに燃料を噴射します。

エンジン本体に関してはL31はクランク角センサーがつき、インテークマニホールドをシリンダヘッドにとめる方法が変わりリフターもローラー式になっています。

少しずつは進化してるんですよ、アメ車も!

左がL31エンジン用ハイドロリックローラーリフター、右がL05エンジン用ハイドロリックフラットリフターです。

ローラーを使うことにより摩擦係数を抑え摩擦損失(機械損失)を減らそうとしています。

 

シリンダーもクロスハッチがはっきりと残っています。

クロスハッチとはシリンダーウォールにある網目状の傷で、この傷の目の中にエンジンオイルがとどまり潤滑するようになっています。

オイル管理の悪かった車や走行距離が著しく多い車はシリンダーウォールがツルツルでこの溝がなくなっています。

ここを見ても状態の良さがうかがえます。

 

ハーモニックバランサーもプーラーで抜き取ります。

 

次はエンジンをひっくり返しオイルパンをはぐってクランクの確認です。

やはりきれいです。ピストンを抜いて採寸しないとはっきりいえませんが、やはり上物です。

 

シリンダーヘッドガスケットをスクレーパーではがしオイルストーン(砥石)でさらにならします。

 

シボレーのV8エンジンは1-8-4-3-6-5-7-2という点火順序でまわります。

手でクランクを回すとこんな感じです。  ↓

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途中他の作業も入ったためクランク抜くところまでは行きませんでした。

 

湿度が高いのでシリンダー等錆が出ないよう防錆剤を塗ってカバーします。本日はここまで!!

明日につづきます

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