24日、町田市少年野球連盟春季大会開会式に出席させていただきました。
元野球少年としては、野球のシーズンが始まるとワクワクします。
この日の来賓あいさつは、イチロー選手の引退と春のセンバツ一色。
たしかに、イチロー選手の引退は、ファンのみならず多くの人たちにインパクトを持って受け止められたと思います。
長い間、第一線でプレーするというのは簡単なことではありません。
その意味で、少年野球の時に「とにかく頑張れ」方式の指導によって、怪我をしたり、野球をやるのに支障が出た選手を私も数多く見てきました。
副会長の報告では、連盟で調査をしたところ「野球肘」の子どもが3割いるということでした。
ケガも、避けられるものと避けられないものがありますが、回避できるのものは徹底的に回避することが必要です。
■益子直美さんの取り組みから学ぶこと
今年1月の「朝日新聞」に、バレーボール元日本代表の益子直美さんが「監督とコーチは選手を怒らない」という大会について紹介していました。
一部、引用します。
指導者の暴力や暴言、パワハラなどが問題になるなか、バレーボール元日本女子代表の益子直美さん(52)が「監督とコーチは選手を怒らない」というルールで福岡で始めた小学生の大会が、来月で5回目を迎える。
大会関係者は指導者の意識の変化を感じるといい、神奈川でも大会を開くようになった。(中略)
最初の半日はゲームやクイズなどで遊び、大人も子供も笑顔になったところで試合が始まる。益子さんは、子どもたち一人ひとりに「監督が怒ったら知らせるんだよ」と声をかける。
特別ルールのアイデアの土台には、大会をつくった益子さんの経験がある。バレーボールを始めた中学時代のことだ。「怒られてばかりで、毎日のようにぶたれていた。怒られないことだけを考えて、言われた通りのプレーだけをした。トスが来なければ怒られない、試合に出なければぶたれない、とも思っていた」。有望選手として選抜され、強化合宿に参加するようになると、他チームの指導者にほめられた。上手にできるからと、見本のプレーをさせられることもあった。うれしさと驚きを感じたが、「自分はダメな選手だと思い込んでいた」。ほめる大人を信じられなくなっていた。
「大人になってもトラウマが残っている。ぶたれた友達を見て、自分がぶたれなくてよかったと思った罪悪感もある。小学生が怒られるところを見ると胸が苦しくなってしまう。だから子どもたちがスポーツを楽しいと思える大会を」と考えたという。
(引用元:朝日「監督、怒らないで」 バレー益子直美さんが広める指導
こうした動きが広がることを願ってやみません。
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。