ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
辰吉丈一郎リベンジで世界王者に返り咲くも
今から30年前の今日93年7月21日に大阪府立体育館で行われた
WBCバンタム級暫定タイトルマッチで、元王者の辰吉丈一郎が前
王者ビクトル・ラバナレスに2-1の判定勝ちで前年9月に敗れた
雪辱を果たし暫定ではあるが一昨年9月に奪取したWBCバンタム
級王者に返り咲いた。
93年2月にホセ・ルイス・ベガヒルを倒して再起を飾った辰吉だ
がラバナレスは3月に行われた防衛戦で、ソウル五輪代表の辺丁一
に判定負けしたのだがホセフィノ・スアレスとの防衛戦で王者の辺
が骨折したため辰吉との防衛戦が不可能となり暫定王者決定戦が組
れ相手がラバナレスになったのだから何とも皮肉な話である。
辰吉にとって変則でタフなラバナレスはスタイル的にも相性が
悪く、前回の敗戦は網膜裂孔の手術によるブランクという言い訳
があったものの今回再び敗れるとキャリア的に厳しいものがある。
文字通り背水の陣で臨んだ辰吉は前回左のガードを上げて手術
した左目を守ろうとしたのだが、肝心の左中心のコンビネーショ
ンが機能しなかったのを反省し今回は辰吉の通常のスタイルで前
半から捌くよりも自らプレッシャーをかける。
確かにラバナレスのようなタフなファイターは下がると威力が
半減するので英断ではあるものの、見ている者達はスリリングな
展開で試合は進む。
案の定というべきかラバナレスは中盤からエンジンがかかって
きたようで旺盛な手数でペースを取り戻し、このままでは前回同
様にジリ貧になってしまう展開になって来た。
しかし辰吉は終盤の9R以降、息を吹き返したかのように逆襲し
攻勢を取ったまま試合は判定にもつれ込み115ー114・116ー114・
114ー115という2-1の僅差判定でタフファイトを制し返り咲きを
果たしたのだった。
とはいえこのタフファイトが約2カ月後に、左目網膜剥離という
最悪の結果を招いた形になった。
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