09夏の甲子園・第10日

 今日から いよいよベスト16で勝ったチームがベスト8 進出となる。 

 第1試合は00年以来のベスト8を目指すPLと31年ぶりのベスト8を目指す
県岐阜商の対戦だが、岐阜の山田がPL 打線をどこまで封じられるか?

 第2試合は北信越同士の対戦だが、強打の日本文理を日本航空石川が
継投でどこまでかわせるか?

 第3試合は共に初のベスト8をかけた一戦だが、インフルエンザ感染者を
出した立正大淞南が どこまで東農大二の加藤を打ち込めるか?

 第4試合は優勝候補同士の一戦で、強打のチーム同士の対戦だけに両
チームの投手のできがカギになる。 

 第1試合:県岐阜商 6-3 PL学園

 1回裏にPLの先発・井上からヒットで出た1番を3番の2ベースで返して
1点を先制した岐阜商は3回にも2アウト1・2塁から山田がレフトに2ベースを
放ち3-0として井上をKOする。 

 2回以降ランナーを出しながら得点できなかったPLは4回に1アウト2塁
から連続四球で満塁から井上をリリーフしていた難波がレフト前にタイム
リーを放つが2塁ランナーがホームでアウトで 1点止まり。

 その裏に2ベースで出塁した8番を2つのバントで返して4-1となるが、PL
も5回に2アウトから四球で出た3番を4番の2ベースで返して4-2とする。
 しかし岐阜商は その裏に1アウトから山田のHRで1点を追加し 5-2と
再びリードを広げた。

 それでもPLは7回に1番のHRで3たび2点差にするが、その裏に岐阜商は
エラーで出た3番を4番の2ベースで返して6-3として そのまま逃げ切った。

 ヒット数は岐阜商が9本に対し、PLが7本でHRも1本づつだし残塁も7-7と
互角だ。
 とはいえ4回以外に連打を許さなかった岐阜商の山田が踏ん張ったと
いえるし、4回に満塁から1ヒットで2塁ランナーを刺したのが結果的に
効いた形になった。

 第2試合:日本航空石川 5-12 日本文理

 1回裏に日本文理は2アウト2塁から4番が2ベースを放って先制すると、
更に連打で2点を先行。

 2回に石川は1アウトから5番が3ベースでチャンスを作ると、6番・ 7番の
連打で同点に追いつくが9番がスクイズ失敗し勝ち越せず。

 その裏に日本文理は1アウト1・2塁から2番の3ベースで勝ち越すと 3番が
タイムリーで続き なおも2・3塁から7番のタイムリーで一挙に 5点を挙げて
7-2にし、3回に連打でピンチを招くが4番を併殺に討ち取り流れを掴んだ。

 その後7-2のまま試合は進んだが6回に7番・伊藤が6打点目となる3ランを
放って試合を決めた。
 石川も9回に4安打で3点を返すが大量失点が響いて逃げ切られた。

 逆転勝ちを得意とする石川が2回に追いついたまではよかったが、勝ち
越しのチャンスでスクイズを外され逆転できなかった。
 ここで逆転していたら ここまでの大差になってはないだろう。 

 とはいえHR1本、3ベース2本、2ベース5本を含む20安打を放った日本文理
打線の破壊力は凄まじかった。

 第3試合:立正大淞南 4-2 東京農大二

 1回裏に農大二は2つのエラーでチャンスを作り5番のタイムリーで先制
すると、毎回のようにヒットを放って迎えた4回には短長打で2アウト2塁から
1番のタイムリーで2点目を挙げる。

  農大二の加藤に5回まで2安打に抑えらていた淞南は6回に死球で出た
2塁ランナーを4番がタイムリーで返して1点差に追い上げる。

 7回に農大二は2本のヒットで1アウト1・3塁のチャンスを作るが5番がピッ
チャーゴロで併殺で追加点ならず、直後の8回に3連続四死球でノーアウト
満塁から4番の犠牲フライで同点に追いつく。
 それでもセーフティスクイズ失敗などで勝ち越せなかったが、9回に 2アウト
から1番がセンターオーバーの3ベースでチャンスを作ると2本の2ベースで
2点を勝ち越して4-2で淞南が逃げ切った。

  初戦で完封勝ちした淞南の崎田から農大二は7回まで6回以外は毎回
安打を浴びせるが2点止まり。
 特に7回に1点返された直後にヒットで出たランナーをバントで2塁に進め
内野安打で1・3塁から まさかのピッチャーゴロ併殺になったのが最後まで
響いた。

 第4試合:帝京 4-3 九州国際大付

 1回表に九国付は1番と3番のヒットで1・3塁のチャンスを掴むが4番と5番が
倒れ無得点に終わると3回に先頭の9番がヒットで出塁すると帝京は早くも
先発の鈴木からエースの平原に。
 平原で後続を絶った帝京は3回に2アウトから1番・2番の短長打で1点
先制、ただし4回・5回にヒットのランナーを出すが納富が踏ん張る。

 6回に九国付は1アウトから3番がライトオーバー、2塁を回った所で転倒
するがランダンプレーのミスで3塁に生きると2アウトから暴投で生還し
1-1に。 

 7回に7番が死球で出塁すると1アウト2塁から9番のタイムリーで勝ち越し
打者走者が2塁に走りアウト、しかし直後に1番がHRを放ち3-1とする。
 ここで帝京は平原から1年の伊藤にスイッチし4番を引っ込めた。

 その伊藤から九国付は8回にも先頭の3番が内野安打で出塁するが、
4番が2塁ゴロ併殺。
 6回・7回と納富のチェンジアップに手こずっていた帝京打線は8回に1アウト
から1番がヒットで出塁すると2番がバントヒットとエラーで 1・3塁からパス
ボールで1点差。
 なおも1アウト2塁で3番を歩かせ1・2塁で伊藤を迎えるが納富が誰も
いない2塁に牽制球を投げて2・3塁から伊藤がスクイズバントを空振り
するがキャッチャーが3塁ランナーを刺そうとした送球が逸れて3-3に。

 9回に九国付は先頭の6番が2ベースで出塁するが7番のPHがストライク
コースを見逃しランナーが刺されチャンスを潰すと、その裏に帝京は四球
で出たランナーをバントで1アウト2塁にして8番がヒットで1・3塁。
 9番を歩かせ満塁にするが1番がカウント2-3からライトへサヨナラタイム
リーを放ち決着をつけた。

 納富は7回までチェンジアップを駆使して帝京打線を4安打1点に抑える
好投を見せたが8回に疲れからチェンジアップが甘くなり始めた。 
 2回戦のヒーロー4番の榎本が1回の1アウト1・3塁で打点を挙げておけば、
展開は変わったかもしれないし8回に打った併殺打で流れを帝京に持って
行かれた感が強い。 

 甲子園優勝3回を誇る帝京と、優勝候補とはいえ春も含めて4回目の出場
で初勝利を挙げた九国付の甲子園キャリアの違いが出たとも言える一戦
だった。

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コメント
 
 
 
九国、惜しい (さくらい)
2009-08-20 06:34:32
PL、最近はなかなか勝ちあがれませんね。エース中野の離脱が痛かった。岐阜商久々のベスト8進出ですね。文理は石川に順当に勝ちました。打線が好調でどこまでやれるか。淞南逆転勝ち。次の試合はどうなるのか。注目の第4試合、九国、最後にミスが出てしまいました。納富が最高の投球をしていただけにもったいなかったですね。帝京、苦しい試合をものにしていける雰囲気が。残念ながら今日の3回戦は観れません。
 
 
 
第2試合以外は (こーじ)
2009-08-20 23:52:09
>さくらい様
 今日は第2試合以外は緊迫してましたね。
 特に第4試合は‘まさか’の展開でした。

 小関順二氏によると帝京-九国戦は今大会のベストゲームだそうです。
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/koshien2009/daily/20090820
 
 
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