吉田麻也、クラブ年間表彰式で会長賞に選出…シーズン中の成長が評価
イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属している
日本代表DFの吉田麻也が「DFフィルジル・ファン・ダイクが負傷で
不在時に最終ラインを統率し、35節のハル戦ではプレミアリーグ
100試合出場を達成した」という事でクラブの年間アワードで会長
賞を受賞したとの事。
フィジカルの強さが要求されるイングランドにおいてプレミア
リーグのCBとして100試合も出場したというのは凄い事で、日本
でももう少し大きく取り上げられてもいいのではないかと思う
のだ。
吉田はVVVフェンロからサウサンプトンに移籍して今年で5年目
に入り今シーズンは公式戦32試合に出場し、2ゴール&1アシスト
を記録するなど完全にレギュラーに定着した形だ。
過去4年間では13~14シーズンがリーグ戦の出場機会に恵まれ
なかっただけでなく3月に左膝靭帯損傷で戦線離脱するなどの不
運にも見舞われ、15~16シーズンは同じポジションにファン・
ダイクが移籍して来た影響で本職のCBではなくSBでプレーする
機会が増えるなど苦闘が続いていた。
しかし今年に入ってCBとしてレギュラーに定着すると22節の
レスター戦でファン・ダイクが負傷離脱した後もしっかり穴を
埋めているわけで、完全にサウサンプトンのCBとして機能して
いる事が分かるし100試合出場というのは偉大な成績だろう。
どうしても日本人は体格やフィジカルに劣るのでヨーロッパ
などでプレーする時にはMFの評価は高いもののDFラインを統率
するCBや、点取り屋のポジションであるFWは見劣りがするので
何よりフィジカルの強さが求められるイングランドでは日本人
選手が活躍するのは厳しいとされていた。
ところが昨シーズンは岡崎慎司がレスターシティのFWとして
活躍しプレミアリーグ初優勝に貢献したし、吉田もDFとして100
試合出場を達成するなど鬼門といわれたイングランドでも日本人
選手が存在感を発揮し始めている。
それを考えると日本のサッカーのレベルは自慢してはいけない
ものの、周りが悲観するほどでもないのではないかと思う。
どうしても日本のマスコミは‘○○の決勝ゴール’など攻撃面の
報道は積極的だがDFは成功して当たり前、失敗したら叩かれる事
から吉田の活躍の取り上げ方は小さいのが現状だから もう少し
DFの活躍も取り上げて欲しいものだ。