チームワークが いいガイアの脚本家陣

　ウルトラシリーズではメインライターの存在が作風を左右する。
　メインライターというのは1つの作品の世界を作るので、自分の担当する
EPだけでなく他の脚本家の作風を考えて配置しないといけない。

　第1期ウルトラでは金城哲夫が、帰ってきたウルトラマンでは上原正三が
メインライターで それぞれの世界を作ってきた。　

　ウルトラマンガイアのメインライターは小中千昭。
　小中氏はティガから参加しキリエル人偏を担当して存在感を示している。
　因みにティガの最終3部作は第1話を担当した右田昌万と途中から
加わった長谷川圭一と小中氏の3人共同作品だった。

　ダイナでは長谷川圭一がメインを張り、ガイアで小中千昭がメインになって
いるのだが・・・・

　メインライターが担当するEPとして作品の転機になるEPや前後編モノなど
がある。
　ウルトラマンの怪獣殿下やウルトラセブンのウルトラ警備隊西へなどは
金城作品であるし、帰ってきたウルトラマンの前後編作品であるグドン・
ツインテール偏、シーモンス・シーゴラス偏、テロチルス偏にブラックキング・
ナックル星人偏は上原作品だ。　

　ならば今回のガイアV2ヴァージョンアップ偏は前記したように4話から
なっているので、全て小中作品と思いきや我夢追放！は吉田伸、アグル
の決意は長谷川圭一、明日なき戦いは右田昌万で最後の決着の日だけ
が小中作品になっている。　

　そういえばアグル誕生も吉田伸で、天の影・地の光は古怒田健志作品で
〆のアグル対ガイアだけ粉か作品という事もあった。　

　ここまで多くの人達が担当するとガイアワールドに対する微妙な解釈の
違いが出てくるはずだが、それがなく しっかりまとまっているのだ。
　これはガイア脚本家の方々のチームワークが、いかにすばらしいかと
いう事だろう。