中島春雄氏がアカデミー賞追悼コーナーで紹介され

アカデミー賞 初代「ゴジラ」スーツアクター中島春雄さんを追悼

 昨日はアカデミー賞授賞式が行われ日本のメーキャップ・ヘアス
タイリング賞に辻一弘氏が日本人では初めて選ばれた一方で、追悼
コーナーでは昭和ゴジラのスーツアクターだった中島春雄氏が鈴木
清順監督やロジャー・ムーア氏らと共に写真でスクリーンに映し出
されたとの事。

 通常は偉大な功績を残した俳優や監督らを紹介するのだが通常で
は顔を出さないスーツアクターが選ばれるというのは珍しいだろう
し、それだけ中島氏がスーツアクターの草分け的な存在として認知
されていると共に着ぐるみ文化が世界的にも評価されていると実感
する。

 そういえば海外では中島氏の評価は高く昭和の時代に怪獣映画の
人気俳優ランキングの5位ぐらいに選ばれていたようで、掲載され
ていた雑誌に記事にも‘スーツアクターの中島春雄がベスト10に
選出されているのは嬉しい'と書かれていたのを思い出す。

 昭和の時代の特撮シリーズは日本ではスーツアクターが着ぐるみ
を着て演じていたのに対し、アメリカなどではコマ撮りのため活動
写真のようなギクシャクさが目立っていた。

 ただし人間が演じると動物ではなく人間のような動きになるため
怪獣的な動きをするには相当な職人芸が求められるわけで、着ぐる
みを着用すると魂が入ると言われた中島氏の演技は それぐらいリア
ルだったという事だろう。

 初代ウルトラマンを演じた古谷敏氏はセブンでの続投を要請され
たものの断ったという話があるぐらい過酷な仕事のわりに扱いは今
ひとつというのがスーツアクターの立ち位置だったが、最近は嬉し
い事にスーツアクターの方々にも脚光が当たり始め先述した古谷氏
も最近はウルトラセブンのアマギ隊員というより初代ウルトラマン
を演じた人という位置付けになっている。

 それを考えると中島氏がアカデミー賞の追悼コーナーで紹介され
るというのは、いろんな意味で素晴らしいと思うし日本の特撮文化
の一翼を担ったという表現がピッタリ来ると思うのだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« もう少し小平... 井上尚弥3階級... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。