オコエが決勝2ラン=高校野球・興南―関東一
いよいよ‘大会の花’であるベスト8が行われる12日目の注目
カードは第2試合の花咲徳栄-東海大相模戦。
共に2枚看板で勝ち進んできた両校だが個人的な見解として今
から40年前のベスト8第2試合も神奈川-埼玉の関東対決で、原
辰徳らを擁して史上最強チームと呼ばれた東海大相模が勝ち運の
波に乗る上尾相手に一旦は逆転したものの8回に再逆転されて
敗れており、その流れが来るかどうか。
第1試合は早実・清宮と九国大付・山本の中心打者対決という
形になるのだが、いかに彼らの前にランナーを出さないかという
のが注目になるだろう。
第3試合は東北対決第2弾だが育英の強力打線が連投となる秋田
商のエース・成田をどこまで攻略できるか。
第4試合は興南・比屋根の変則投法をオコエを中心とした関東一
打線がどう攻略するかで、比屋根に連投のダメージが どこまで
残っているか。
第1試合:早稲田実 8-1 九州国際大付
2回に早実は1アウト後5番が三振振り逃げで出塁すると6番がポー
ルに当てる2ランで先制すると、4回には3番のHRの後に4番が歩いて
6番が2ランを放ち更に7番&9番の連続長打で4点を上げ6-0とリード。
九国大付は2回に4番がヒットで出塁したものの1アウト後6番が
併殺に倒れて先制機を逃すと、6回に7番の四球と8番のヒットでノー
アウト1・2塁で得点できず7回にようやく3番と6番のヒットで1点を
返したのみ。
九国大付・野木は4番まで完璧に抑えていたものの5番を三振振り
逃げで出塁させた後に6番の一打はポールのファウルゾーン側に
当たっているので、ここから早実・松本のテンポも上がった事から
勝敗の分岐点となってしまった形だ。
第2試合:花咲徳栄 3-4 東海大相模
2回に相模が2アウトから6番&7番の長短打で先制すると徳栄も
3回に1アウトから2番&3番の長短打で追い付くと、盗塁と4番の
タイムリーで逆転し4回にも1アウトから7番&9番の長短打で3-1
とリードを広げる。
更に1番のヒットで2アウト1・2塁から相模は小笠原にスイッチし
後続を絶つと、その裏に3番&5番の長短打で1点差とする。
5回と6回に1アウト1・3塁のチャンスを迎えるが共に内野ゴロで
ホームを突きアウトになるものの、8回にヒットで出た4番がバン
トとボークで3塁に進み6番の犠牲フライで遂に追い付く。
迎えた9回に相模は9番が相手エラーで出塁し2アウト2塁から3番の
2ベースでサヨナラ勝ち。
徳栄にとって8回に3番&4番の連打などで1アウト2・3塁としたが
後続を絶たれて得点ならず、その裏にボークが絡んで追い付かれ
流れを手放した感じだ。
第3試合:秋田商 6-3 仙台育英
4回に2アウトから3番のHRで先制した育英は5回に5番のヒットから
内野安打と四球で満塁とし8番&9番の連打で3点を追加し4-0となるが、
秋田も その裏にヒットで出塁した7番を1番の2ベースで返す。
直後の6回に育英は連打の後に併殺で流れが切れかけたものの、7番の
タイムリーでリードを広げる。
秋田も3回以降毎回ランナーを出しながら最終回にようやく2アウト
から四球と8番&9番の短長打で2点を返すのがやっとだった。
前日 健大高崎相手に延長を戦うなど披露が溜まった状態の成田では
あったものの、育英打線からHRを含めた11安打を浴びて踏ん張りきれな
かった。
第4試合:興南 4-5 関東一
2回に関東は前日サヨナラHRを放った5番のHRで先制すると逆転された
直後の3回には2アウト1塁から3番のセンター前ヒットをセンターが後逸
して追い付くと、3回は2ベースで出た5番を2アウト後エラーで勝ち越す。
興南は2回に6番の2ベースからチャンスを掴み1アウト満塁から1番の
犠牲フライで追い付くと2番の2ベースで逆転し、7回には2番&3番&5番の
連打で3-3と再び追い付く。
迎えた9回に関東は1アウトから8番がレフト線の打球で2塁に進むと2
アウト後1番の2ランで勝ち越し、その裏の興南の反撃を1番&3番の長短
打による1点で凌ぎ逃げ切った。
ヒット数は9-11と興南が上回っていたが、やはり2本のHRがモノを
言った形で長打力の差という形ではないだろうか。