花巻東、敦賀気比破る=九州国際大付はサヨナラ勝ち―高校野球
大会8日目の注目カードは第4試合の敦賀気比-花巻東戦。
選抜優勝の敦賀はエース・平沼の1枚看板だが花巻は意外に機動
力やファウルで粘ったりとエースを潰すのが得意だし、実際に09
年には長崎日大の大瀬良や13年の安楽などを攻め落としているの
を見ると平沼も一筋縄ではいかないだろう。
第1試合は新庄の堀と早実打線の対決が見どころで新庄が勝つ
には3点前後の勝負に持ち込みたい。
第2試合は初戦をサヨナラ勝ちして勢いに乗る下関商が東海大
甲府に挑む形だが、下関の森元がどこまで甲府打線を抑えられる
かというのが勝敗のカギになる。
第3試合は共に強打を誇るチーム同士の対決だが違いがあると
すれば偕星がエースの光田の1枚看板なのに対して、九国大付は
複数投手制なので その差がどこまで出るか。
第1試合:広島新庄 6-7 早稲田実
3回に早実は9番&2番&3番の3連打で先制すると4回には5番&7番の
短長打に9番の犠牲フライで2点を追加して3-0とするが、新庄も
その裏に2アウトから2つの四球と3連打で逆転するとWスチールを
決めて5-3とする。
しかし早実は5回にヒットで出塁した3番と4番をバントで送り
6番の2点タイムリーで追い付くと6回に1アウトから2番がヒットで
出塁し死球で1・2塁から4番のタイムリーで逆転。
8回に7番が四球で出塁し8番がバントで送り9番のタイムリーで
新庄が追い付くと、9回に早実は2安打と四球で2アウト満塁から
9番がライト前に落として上げた1点が決勝点になった。
早実が投手4人でヒット16本に対し新庄が投手5人にヒット12本と
いう一戦は打線に1日の長がある早実に軍配が上がったし、得点が
5点を越えた時点で新庄に勝ち目はなかったのかもしれない。
第2試合:東海大甲府 9-1 下関商
2回に甲府はヒットで出塁した6番をバントで進め9番の2ランで
先制すると、5回に1アウトから四球で出塁した2番を3番の2ベース
で返して3-0とする。
6回に1アウトから四球で出塁した7番をバントで送り9番のタイム
リーで4点目を上げると更にヒットと四球で満塁から3番の2ベースで
6-0とリードを広げるのに対し、7回に下関も四死球とヒットで2ア
ウト満塁から相手エラーで1点返すが その裏に甲府は5安打を集中
して3点を上げて勝負を決めた。
地力の差といえばそれまでだが4回に下関が四球と2ベースで掴んだ
ノーアウト2・3塁のチャンスに4番の3塁ゴロで3塁ランナーが飛び出し
アウトになり1点も取れなかったのだが、ここで1点でも入っていれば
9-1というスコアにはならなかったのではないか。
第3試合:大阪偕星 9-10 九州国際大付
1回に偕星はヒットで出塁した1番をバントで送り死球で1・2塁から
5番のタイムリーにバントヒットで2点を先行すると3回には1アウトか
ら2つの死球で出たランナーを7番の2ベースで4-0とリードを広げる。
九国大付は その裏1アウトから2ベースと四球にヒットで満塁から
2番の犠牲フライと3番の3ランで追い付くと、5回には四球と1番のヒッ
トでノーアウト1・3塁から2番の犠牲フライと4番の3ランで8-4と逆転。
ところが偕星は6回に1アウトから2番がヒットで出塁し2アウト後
4番&5番の連打で1点返すと2つの四球で押し出しとなり、更に8番の
2ベースで同点に追い付く。
更に7回には1番のHRで偕星が勝ち越すと九国大付も2アウトから4番
のHRで再び同点とし、9回にはエラーで出た9番をバントと捕逸で1ア
ウト3塁から2番のタイムリーでサヨナラ勝ち。
両校併せて4本のHRが乱れ飛ぶ打撃戦となったが結果的に2-0の
2回に1アウト1・3塁から2番のスクイズをホームでアウトにし、6回
の2アウト満塁から8番の2ベースで1塁ランナーをホームでアウトに
して逆転を許さなかったのが最終的に九国の勝ちに繋がった。
第4試合:敦賀気比 3-8 花巻東
1回に1アウトから連打と死球で満塁から5番のライトフライで3塁
ランナーが刺されて無得点だった花巻だが3回に2番&4番の短長打で
先制すると、4回には2安打と四球で2アウト満塁から2番&3番の連打で
3点を追加する。
4回までノーヒットだった敦賀は5回に2アウトから2ベースとエラーで
1・3塁から1番の3ランで1点差に迫るが、7回に2アウトから4番以下の3連
打で次の1点を花巻が上げ8回には2ベース1本を含めた5安打を集中して
3点を上げて逃げ切った。
敦賀は1回にノーアウト1・2塁から3番のバントがフライになって1塁
ランナーが戻れず併殺となったり、6回には4番&5番の連打でノーアウト
1・2塁から併殺と試合のターニングポイントでミスや凡退が響いた。