所属団体を裏切るタイガーマスク

 タイガーマスクWの28話・黄色い悪魔はタイガーマスクが恩師・
藤井大介の仇ザ・サードと戦うために、敢えてザ・ミラクルズと共に
GWMのメンバーとして新日本プロレスと戦う形になるわけで意外な
ヒールぶりにマスコミは‘黄色い悪魔'と名付けていた。

オールドファンの私にとってニヤリとしたのは‘黄色い悪魔'という
呼称に東ナオトをコーチしている高岡拳太郎が反応し、姪っ子の高岡
春奈が‘どうしたの?’と尋ねると‘昭和の話だ’と取り繕う場面。

 黄色い悪魔という呼称は初代タイガーマスクが虎の穴仕込みの反
則レスラーとしていた時代のもので、タイガーマスクが虎の穴を脱
退した後は高岡拳太郎自身が同じ意味を持つ覆面レスラー・イエロ
ーデビルとして活動していたわけだから身につまされるわけだ。

 もっともタイガーマスクの反則は高岡拳太郎仕込みのもので、ひい
ては虎の穴直伝だからミスXが感心するのも当然だ。

 タイガーマスクがサポートを受けていた新日本プロレスを離れて
GWMに寝返るという展開は、初代でも高額の賞金が出る覆面ワー
ルドリーグ戦に出場するために日本プロレスのワールドリーグ戦を
抜けて参戦し裏切り者呼ばわりされるというケースがあった。

 自ら虎の穴の罠に嵌っているのを見たタイガー・ザ・ダークこと
藤井タクマの警告をも無視するナオトを今後 誰が引き戻すのかが
今後の焦点だろうし、その期間が長いか短いかは大いに興味はある。

 ちなみに初代タイガーマスクは覆面ワールドリーグ戦出場が単な
る高額の賞金目当てでなく命を削ったものと判断した日本プロレス
のエース・ジャイアント馬場が、覆面を被ってグレート・ゼブラと
いうリングネームでタイガーマスクをサポートして優勝させ日本プ
ロレスに復帰という形になるのだがWでは果たしてどうなるか・・・

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