井岡一翔にはアメリカでの試合が合っている

井岡一翔 504日ぶり復帰戦白星に「満足」 4階級制覇へ手応え「階級も合っている」

 日本時間の昨日ロサンゼルスのイングルウッドで行われたWBC:
Sフライ級シルバータイトルマッチ10回戦で元3階級制覇王者の井
岡一翔が、プエルトリコの王者マックウィリアムズ・アロヨ相手に
3Rにダウンを奪うなど3-0の判定で完勝し昨年4月以来の再起戦を
飾った。

 昨年4月の防衛戦の後に試合を行わず大晦日に引退を表明した井
岡だが、アメリカのSUPER FLY 3という興業で再起戦を行った
形でブランク明けにローマン・ゴンサレス相手に善戦したアローヨ
との対戦は厳しいものになるのではと思われていた。

 ところが試合は引退前にやっていたスタイルとは打って変わり積
極的に前に出て打ち勝つ形で3Rにはダウンを奪うなど圧倒すると、
後半もペースは衰えずにアローヨの反撃も捌き切る形で99-90が
1人と97-92が2人の3-0の判定勝ち。

 こうして見ると井岡ほどの才能型選手を蝕んでいたのは、安易な
噛ませ犬路線というのが分かる。

 思えば井岡はミニマム級と取った時は素晴らしいボクシングをし
ていたし特に初防衛戦で強敵のファン・エルナンデスを攻略した時
には凄い王者になると思っていたのだが、八重樫東との統一戦に勝
ちLフライ級に上げた途端に格下とばかり対戦する路線になってし
まいフライ級に上げた頃には完全にボクシングが錆び付いた感じに
なっていた。

 やはり才能のある選手は常に強い者と対戦しなければ錆び付くの
だが、身内である父親が会長&トレーナーをして赤坂TVの格下相手
路線が続いて徐々にモチベーションを落としていた感が強く引退も
それらが最大の理由だと思われた。

 だから‘然るべきトレーナーを付けて然るべき相手と対戦すれば
ひょっとして’と思っていたわけだが、今回の勝ち方を見るとその
説は当たっていたという事になる。
 
 ちなみに今回からミニマム時代にトレーナーに付いていたイスマ
エル・サラスとの相性は悪くなかっただけに、サラスと組むなら勝
てるかもと思っていたから勝ったというニュースを見た時は‘やっ
ぱり’と思ったものだ。

 こうなると赤坂TV路線は井岡にとって百害あって一利なしだった
ので、アメリカを本拠地にして戦い続けるというのが最も
いい選択
になるのではないか。

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