怪獣が崩れ落ちるシーンは、有川貞昌特撮の特徴

 円谷英二の弟子で最初に映画の特撮を担当したのが有川貞昌。
 
 ミニラが初めて登場したゴジラの息子で特撮監督デビューし、オールスター
映画の怪獣総進撃でも特撮監督を担当している。

 この有川監督は第1期ウルトラでも特撮を担当しており、ウルトラQでは
「2020年の挑戦」「虹の卵」「五郎とゴロー」「1/8計画」をウルトラマンでは
「小さな英雄」「宇宙船救助命令」ウルトラセブンでは「マックス号応答せよ」
「ダークゾーン」と合計8話分ある。

 ウルトラで有川特撮独特の演出が見られるのが怪獣が崩れてボロボロに
なる描写。

 最初に見たのが虹の卵での事。

 地底怪獣パゴスが出現し原子力発電所を襲うのだが糸魚川博士の開発
したネオニュートロンミサイルで粉砕される。
 問題はネオニュートロンミサイルで、命中したパゴスは そのまま爆発する
のではなく何らかの膜に包まれたかと思うとボロボロに崩れて爆発するのだ。

 これがネオニュートロンの効果だと思っていたのだが、宇宙船救助命令
でも同じようなシーンが出てきた。
 それはQ星のプロスペクター計画の最中に宇宙ステーションとの連絡が
取れなくなったため、科学特捜隊が宇宙船しらとりで救助に行くのだがQ星を
スペースタンクSL77で移動中に砂地獄怪獣・サイゴから襲われる。

 ここでスペースタンクはSNKミサイルをサイゴに撃ち込むのだが、被弾した
サイゴは岩石のように固まった後に大爆発を起こし粉砕された。

 そう、パゴスとサイゴの倒し方が同じだし、両話の特撮が有川作品だという
事に気付いた。

 そういえば小さな英雄でイデが開発した新兵器・スパーク8もドラコやジェロ
ニモンが被弾した部分が崩れていたし、こういう演出は有川作品ならでは
だろう。

 たまに こういう演出を見ると結構インパクトがあり、新鮮な気がして妙に
覚えているものである。
 
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