ホークス、パリーグ連覇！層の厚さがモノを言った

ソフトバンク、独走Ｖ２＝豊富な戦力で圧勝―プロ野球・パリーグ(時事通信) - goo ニュース

　パリーグ連覇へのマジックを1にしていたホークスが今日西武ドームで行われた
ライオンズ戦で3－0で勝ち2年連続のリーグ優勝を果たした。

　試合は0－0で迎えた6回に ここ数試合でラッキーボーイになっていた福田と
明石の短長打によるタイムリーで2点を先行すると7回には4番に入った松田の
犠牲フライで3点をリード。

　投げては岩崎が7回までライオンズ打線を3安打に抑えファルケンボーグ～
馬原のリレーで完封、最後はライト前の打球を福田がダイビングキャッチして
終了するなどラッキーボーイの面目躍如の終わり方だった。
　
　やはり昨年のような優勝を決める試合で敗れたものの2位のチームが敗れて
優勝が決まるより、勝って優勝が決まる方が最高である。

　昨シーズンは大逆転でリーグ優勝したもののCSで3位から上がってきたマリー
ンズ相手に王手をかけながら3連敗して下克上を許し日本一になれなかった
ホークスは、内川聖一に細川亨、アレックス・カブレラらを補強して‘ジャイアンツ
並みの大型補強’と揶揄されたし、バファローズの岡田監督などは
‘小久保と松中がいるのにカブレラが入ったら必ず出られない者が出てきて不満
分子になるので好都合’
などと言っていた。

　しかし予想通り補強は大成功だった。
　
　結局シーズンを通してフル出場したのは川崎・本多の1・2番に最終盤に4番に
座った松田ぐらい。

　開幕戦で小久保が死球を受けてリタイアしたのに始まり快調に打ちまくっていた
内川なども肉離れを起こしたりするなど まともにベストメンバーを組んだ試合は
殆どなく、その分 層の厚さが試されることになった。
　
　ラッキーだったのが故障者が入れ替わりのような形になった事。
　小久保が欠場して松中が4番を打ち、松中が骨折でリタイアするとカブレラが
復帰という感じで複数のレギュラーが同じタイミングで故障者が出なかった事が
何よりだった。

　投手陣は予想通り昨年大活躍した杉内・和田が昨年ほど勝てず、SMBと言わ
れたブルペンも摂津が先発ローテに入りファルケンボーグと馬原が途中で故障で
離脱したし甲藤などは今年は殆ど登板がなかった。

　そんな中で先発はホールトンが勝ち運に恵まれ先発転向した摂津が1年を
通じてローテを守り、ブルペンでは昨年ブレイクした森福が大車輪の活躍を見せ、
昨年は今ひとつだった金沢なども いい働きをしたのが大きかった。

　そしてシーズンの終盤にローテから外れていた大場や大隣が間に合って活躍
するなどラッキーボーイになったのも印象深い。

　打線でも内川の活躍に生え抜きの松田や長谷川が触発されて小久保・松中・
カブレラらが離脱しても終盤に この3人がクリーンアップを務めるなど ようやく
成長してくれたのが何よりだ。

　こうしてみると長いシーズンを故障者なしで乗り切るのは大変なのでリーグ優勝
をするには選手層の厚さが求められるし、それができたホークスが優勝できたのは
象徴的だったと思うのだ。

　後は昨年CSで敗れた借りを返して日本一に なるのが最大の目標だろう。