英会話塾は楽しい

　今から50年前の私は小5だったのだが、この年の4月から近所に
できた英会話教室に通い始めた。

　この塾はイングリッシュスクールといってテストとは関係ない
英会話をできるための塾だったのだが、小4から大人まで一緒に授
業を受けるというスタイル。

　教科書はポケットサイズの絵本のようなもので単語からスタート
して文章になっていくわけで、それらを全て暗記させられるのだか
ら本来なら大変なはずが学校や他に通っていた学習塾の宿題はサボ
るのに暗記の宿題はしっかりやっていた。

　いわゆる‘楽しみながら勉強する’スタイルが、個人的に合っていた
わけだ。

　学習塾の方は学校をリタイアした元教師が教えるスタイルで周り
の子が通っているという事から母親に促されて通ったわけだが当然
のように宿題が多く、小5&6の時の担任が同じく宿題を大量に出し
てくれるためこなしきれずにサボるケースが多々あった。

　さらに6年になると塾のオバちゃん先生の娘が受験用の英語を教
えており、そちらを受ける事になっていたのだが隣の部屋で娘が教
えているのを聞いていると今風に言えばパワハラ的な教えで聞くだ
けでも嫌らしかった。

　そんな中で学習塾には内緒でイングリッシュスクールに通い始め
たのだが、前述したように文章などを暗記する宿題が出ていたにも
拘わらず楽しく通っていたし中学に入ると英文法をうるさく教え込
まれたにも拘わらず決して苦にならなかったのだ。

　残念ながら中2に上がる時に家庭の事情で辞めざるを得なかった
のだが、小5から中1まで倣った事が高校の英語の時間では特に英
文法＝グラマーなどイングリッシュスクールで習った事が埋蔵量
としてまともに授業を聞かなくても70点以上取れていたのだから
楽しく勉強するスタイルが私にとって効果大だったのだろう。