2011選抜高校野球・第11日・Sファイナル

九州国際大付、東海大相模と決勝＝日大三と履正社、敗れる―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース

　ベスト4に残った4校とも強打を誇るので ここからは投手陣の踏ん張りがカギ
を握るだろう。

　第1試合の九国大付と日大三は基本的には共に1枚エース。
　投手力は日大三の方が1枚上のようだから九国大付は打線が かなり頑張って
援護しないといけない。

　九国大付は夏に過去2度 日大二と帝京相手に敗れているので対東京勢は
連敗と決して相性はよくないのに対し、日大三は昨年の経験があるというアド
バンテージがあるのも大きい。

　九国大付にとっては94年に小倉東、01年に東福岡が日大三に勝っていて対
日大三には福岡県勢は連勝中だというのが心強いか。

　第2試合は反対に複数投手で戦ってきたので先発のできが左右するだろうし、
誰を先発に持ってくるか？
　両校とも勝ったら3連戦になるので前日投げたエースを3連投させるのか？
　それとも好投した2番手に投げさせるのか？という興味もある。

　第1試合：九州国際大付 9－2 日大三

　先攻の九国大付は1回に1番がストレートの四球で出塁すると1アウト後3番が
2ランを放ち2点を先行すると、日大三も その裏1番がライト線に3ベースを放つ
と1アウト後3番がレフト前に落として1点を返す。

　九国大付は2回に1アウトからヒットで出塁した7番をバントで送って2アウト2塁
とするが無得点だったものの、3回に1アウトからヒットで出た2番が盗塁し2アウト
2塁から4番が歩いた2アウト1・2塁から5番が初球をライト線へ2点タイムリー
2ベースで待望の追加点を挙げると更に6番も2ベースを放って5－1、更に4回
にもヒットで出塁した7番をバントと内野ゴロで3塁に進め暴投で6－1とリードを
広げる。

　日大三は2回と4回にエラーと四球でノーアウトのランナーを出したが2回は
バントと内野ゴロで2アウト3塁で9番が倒れ、4回は投手に当たった打球が2塁に
こぼれ2塁ゴロ併殺になり得点できない。

　それでも5回に1アウト1・2塁、6回には1アウト1・3塁のピンチを凌いで迎えた
その裏に1番が3塁強襲内野安打で出塁すると1アウト後3番がライト線への
2ベースで1アウト2・3塁とチャンスを広げ2アウト後に死球で満塁と攻め立て
6番も3－0まで追い詰めるが三好が粘って1塁ファウルフライに討ち取られる。

　7回に2アウトから9番・1番の長短打で ようやく1点を返し盗塁で2塁まで進
むが2番が倒れて1点止まり。
　
　直後の8回に九国大付はヒットで出塁した7番をバントで2塁に送り2アウト後
2塁ゴロエラーで待望の追加点を挙げ、更に9回にも3番が四球で出塁しバント
で1アウト2塁から5番・6番の長短打で決定的な2点を追加し9－2で快勝した。

　九国大付は7イニング先頭打者を出塁させてバントも全てしっかり決め、攻撃
のミスはなかった。
　
　正直1回に2ランが出た時は‘これで互角’と思えたし その裏に1番と3番の
長短打で1点返したので‘やはり’と思ったが、三好を2回以降捉えられず。
　特に6回に1アウト2・3塁のチャンスに4番が討ち取られ6番も3－0から好球を
見逃して3－2として粘ったものの得点できなかったのが明暗を分けた。

　当たっていた2人の打者・九国大付の4番・高城の後ろの5番・龍が2ベース
2本で3打点を挙げたのに対し、日大三の3番・畦上の後ろの4番・横尾がラン
ナーを置いて凡退したのが明暗を分けた形だ。


　第2試合：履正社 2－16 東海大相模

　1回に相模は1アウトから2番が2ベースで出塁し3番と5番がタイムリーで
2点を先行するが、履正社も その裏に1アウトから4連打で2点を挙げ追い付く。

　2回に相模が1アウトから2ベースで出た8番を2アウト後1番の3ベースで返し
1点を勝ち越すと、3回には1アウトから2ベースと死球で1・2塁から6番・7番の
長短打で3点を追加し6－2と大きくリード。

　更に4回には1アウト後の連打で作ったチャンスに2アウト後 死球で満塁から
6番のHRで勝負を決め、7回にも2アウトから3連打で満塁とし3番が満塁HRを
放ち1試合2満塁HRという記録まで作った。

　履正社も2回・6回・7回以外は毎回ランナーを出すなど9安打を放ったものの
相模の近藤が踏ん張って初回の2点のみに抑えられた。

　やはり打力の違いが出た形だろう。