マグマ大使放送開始から50年

　今から50年前の今日66年7月4日はマグマ大使の放送が始
まった日で、これが日本TV史上初の特撮ヒーローのカラー番組
となったのだ。

　今年はウルトラマン生誕50周年でウルトラマンが最初のカラー
番組と思われているだろうが、ウルトラマンの第1話が7月17日
なのに対しマグマ大使は13日早い7月4日だったわけで約2週間
の差で1号の栄誉となったわけだ。

　マグマ大使といえば手塚治虫原作で原作を見ると手塚キャラ特有
の豊かな表情だったため当初パイロット版でスーツアクターが顔出
しし顔に金粉を塗っていたのだが、これが不評で仮面にしたという
話があった。

　ちなみに敵のボスキャラ・ゴアも仮面で先日亡くなった大平透氏
が声だけでなくスーツにも入って演じていたようだが、仮にマグマ
大使が顔出しならゴアもそうなった可能性があるわけで大平透氏の
ゴアの顔というのは見たいような見たくないような微妙な感じだ。

　マグマ大使が腹部から発射するミサイルはアニメ合成で、これ
など円谷とは一味違う映像を見せてくれていたし何より空を飛ぶ
時にはロケットに変形して飛ぶというのは他の作品にはないシー
ンだろう。

　マグマ大使の息子･ガムには大魔神逆襲の二宮秀樹がガムと仲の
いい少年・マモルをフォーリーブスの江木俊夫が演じ、マモルの
父･村上記者が岡田真澄という豪華なキャスティングだったのだ。

　もっとも予算の関係上2話で1つのEPを終わらせる前後編式で
のOAだったため、基本的に1話完結だったウルトラマンに比べ
前編は特に子供心にフラストレーションが溜まったのは仕方がない。

　ちなみにウルトラセブン終了後に特撮ヒーローの新作が製作され
なくなった中で45年前の4月に帰ってきたウルトラマンが始まり
第2期ヒーローブームが起きるのだが、その3ヶ月前の1月2日に
ピープロは宇宙猿人ゴリを始めているのを考えるとウルトラから
先んじるピープロの面目躍如という事になるのだろう。