ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
渋井陽子の復活優勝で考えた事
昨日行われた大阪女子マラソンで渋井陽子が優勝した。
渋井といえば01年の大阪国際が初マラソンで、2:23:11という初マラソン
世界記録を樹立し、エドモントンの世界陸上でも4位入賞を果たし若手
ホープに名乗りを上げた。
ところが、それから優勝は04年9月のベルリンマラソンで優勝した以外は
成績は頭打ち。
特に五輪や世界陸上の選考レースでは、ことごとく失速して出場権を
取れなかった。
今年8月にベルリンで行われる世界陸上の出場権をかけた東京国際
女子マラソンでも前半から快調に飛ばしながら、後半に失速して残り4㌔
で逆転されて4位に終わった。
それから2ヶ月のインターバルで復活の優勝となったわけだが、気に
なった事がある。
それは東京から2ヶ月という短いインターバルでのレースで優勝できた
事だ。
今回は渋井よりも‘ママさんランナー’赤羽有紀子の方が注目されていた
のだが、渋井の評価が今ひとつだった原因として最近の後半の失速癖と
短いインターバルがある。
最近の日本人ランナーは目標とするレースに出場するために数ヶ月前
から合宿などをして備える。
だから‘○○マラソンに出場予定だったが、合宿中にケガをして準備
不足のため欠場’などという事が多々あった。
そのため‘レースに出るには半年以上前から備えなければいけない’ と
いう常識が蔓延していたのではないかと思われる。
そういえば男子の藤田敦史も06年12月の福岡国際で8位と惨敗した
2ヵ月後の別大マラソンでタイムこそ2時間10分台だったものの優勝を
飾っている。
また宗茂は76年は7月にモントリオール五輪に出場すると12月の福岡
国際に出場し4位に入っているし、77年の福岡国際を走って惨敗した2ヶ月
後の別大マラソンで日本人で初めて2時間10分をきって優勝していた。
つまり短い調整期間でも勝てる前例が
あるのだ。
実際に世界記録保持者のハイレ・ゲブレセラシェなど世界のトップクラス
の選手は短いインターバルでレースに出場していて
‘何で日本人はマラソンを走るのに、そんなに
長く調整しないといけないのか?’ と
不思議がっていた。
確かに半年近くかけて準備するやり方は確実かもしれないが、北京の時
のように追い込み過ぎてオーバーワークになってベストコンディションを
作れないという弊害もある。
短いインターバルでレースに出場した方が疲れが取れていれば、かえって
オーバーワークにならずに済むという考え方もできる。
当日解説をしていた増田明美が‘高橋尚子が01年にベルリンで世界
記録を作った2週間後にシカゴに出場しようとしていたが、実際に走って
いたらどうなっていたか’とコメントしていた。
仮に好記録で走っていたら日本人のマラソンに対する常識も変わって
いたのかもしれない。
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スポーツネタ豊富で楽しいですね。こーじさんの汲めど尽きぬ記憶力に感服しております。
渋井選手の大阪初優勝からもう8年になるのか。。。つい昨日のことのように思い出されます。当時が衝撃的だっただけにニューヒロインとして期待は大きかったんですよね。坂本直子もそうですが‥
スポーツの世界は各分野とも日進月歩のごとくトレーニング、調整法は変わってきているはずです。迷信のように何かもが「~してはいけない」では時代の流れに付いていけない気がします。野球界でも水泳トレはご法度と言われた時代がありましたよね
肉体の回復具合も千差万別です。疲労感が抜けにくい選手がいればそうでないのもいる。まして一流クラスの選手独特の微妙な感覚ですからね。渋井選手の今回の優勝はマラソン界のみならず、各競技の古い体質改善へ良き一投を投げ掛けたのではないでしょうか‥☆
日本の女子マラソンの課題は若手が伸びてないのです。
五輪の出場枠は3人。
若手・エース・ベテランのトリオのパターンが多いのですが、シドニーの市橋やアテネの坂本直子ら若手ランナーが五輪後に調子を崩して低迷しているのが祭だの誤算でしょう。
五輪での経験で‘更なるレベルアップ’を考えて
猛練習を積んだ結果、オーバーワークで呼称続出というのが最も多い原因だと思ってますよ。
「ただ走って、タイムを競うだけ」の様式では現状の陸上競技で精一杯でしょう。
目からウロコの内容が組み込まれてこそ、プロとしての金になる陸上競技と成り得るのではないでしょうか。目からウロコ・・・の陸上競技の内容とは?
「アイデア募集」を募って御覧なさい、沢山集まると思いますよ!
プロと名の付く限り、一定の基準を満たした選手を登録する事。個人競技が目的では無く、むしろ多くのアスリート達を集め、チーム単位で色分けし、リーグ戦を戦わせ、優勝チームを創出する事。(これだけでは目からウロコではまだ無い)。
走る競走をただ単に走っていたのでは有りふれた競走に過ぎない。電光板、あるいは色線の流れをトラック内に出現させ、その流れに沿ってチーム同士の選手の走力競技が展開されて行きます。色が交差したり、前後したり、其のつど順位が入れ替わります。順位やタイムは、あらかじめタイムを得点に換算された表を用いて得点を競い試合を行います。ゲームは七回でゲームオーバー。スター選手同士の出場のアナウンスには会場が割れんばかりに声援が飛び交います。又、選手のスタイルや走る美しい姿には、羨望の眼差しがそそがれます。陸上競技場内で繰り広げられる様々な競技のすべてが最高の興奮を呼び起こしてくれることでしょう。是非一度越し下さいませ!。
いらっしゃいませ、はじめまして。
問題は陸上の場合オリンピック種目でないと(特に日本では)取り上げられないというところですね。
例外は駅伝ですけど。
チーム戦というのは確かに盛り上がるでしょうが、
日本にそれだけの人材がいるかどうかが問題になると
思いますよ。