村田諒太 ねじ伏せた!8回TKO勝ちV1 ブランダムラを撃破
昨日 横浜アリーナで行われたWBAミドル級タイトルマッチで、
王者の村田諒太は6位のエマヌエーレ・ブランダムラを8EでTKO
し初防衛に成功した。
試合は立ち上がりからガードを固めてプレッシャーをかける
村田に対し、挑戦者のブランダムラはジャブを突きながら動き
回るという予想通りの展開で2Rからは徐々に村田が右をヒット
し始め‘前半でKOも’という雰囲気が出てきた。
しかし挑戦者は押されながらも巧みに村田の右を殺しつつ反撃
の機会を窺うという形でラウンドを消化して行き、下手すると判
定か?という雰囲気がし始めた8Rの残り20秒で遂に右フックが
炸裂すると大きくのけぞってダウンし立ち上がったもののフラ
ついていたのでレフェリーが止めた。
横浜アリーナは今から22年前に同じWBAミドル級王者だった竹原
慎二がウィリアム・ジョッピー相手の初防衛戦でストップ負けして
初防衛に失敗した因縁の会場で、挑戦者は格下と思われてはいるも
のの曲者系の相手で倒すのは難しいといわれるタイプ。
目標とするゲンナジー・ゴロフキンとの対戦のためには負けは
論外、判定勝ちも批判される状況で奪取試合よりも難しいといわ
れる初防衛戦だし前日にはダブルタイトルマッチを行う比嘉大吾
が体重オーバーの計量失敗でタイトルを失うというハプニングま
である中での試合となった。
挑戦者は38歳とはいえ巧みに村田の強打の芯を外すだけでなく
軽いながらも多彩なパンチをヒットしてポイントを掠め取り判定
勝ちを狙うという作戦で臨んだわけだが、実際に村田のパンチは
ラウンドを重ねるにつれてブロックされたり威力を殺されるなど
手こずりそうな雰囲気があった。
実際に他の日本人選手ならポイントアウトできただろうが村田
のプレッシャーが強烈で打ち終わりに細かいパンチをまとめてポ
イントを奪うには村田のガードを貫通できないし、重心も下がり
気味で有効打を打てず。
最終的に村田のプレッシャーにスタミナを削られた挙句、8R
終了間際の右フックに対応できずに倒された形だ。
とりあえず最もプレッシャーのかかる初防衛戦をクリアしたの
だから、次回からの試合は更にレベルアップした姿を期待したい。