プロの戦い方とは、アビスパ明日のために

 おかげさまで我らがアビスパ福岡は最終戦を甲府相手に
引き分け、セレッソが川崎に敗れたため16位に上がり入れ
替え戦進出が決まった。
 相手は最終戦で敗れた神戸、最終節前は2位だったのだが
3位の柏が勝ち、神戸が敗れたため入れ替え戦の相手は神戸
に決まった。
 これが入れ替え戦争いに敗れての入れ替え戦ならムードは
悪いが、よくて入れ替え戦という状況だったので流れはアビ
スパにある。
アビスパにはぜひともプロの戦いをやって欲しい。
 プロの戦いを思い知らされたのが85年のW杯アジア最終予
選で相手は韓国。かつては苦手中の苦手でホームでようやく
勝てるぐらいのレベルだったのが82年にニューデリーアジア
大会で‘引き分けOK’の対戦で逆転勝ちしたり、84年には
ソウルで初めて勝っているし1次予選で北朝鮮に勝って勢いに
乗っているので大いに期待された。
 日韓戦といえばいつもキックオフと同時に韓国が檻から解き
放たれた猛獣の如く日本陣内に攻め込み、畳み掛けて点を奪う
というのが多い。もっとも韓国も決定力不足という悩みがあり
20分前後ガマンすると攻め疲れから日本のパスが廻り出す。
 最近3試合同様ホームスタートの日本がいつもの韓国の攻めを
予期していたら意外にもボール支配は日本でパスがよく通り、
いつ点が入ってもおかしくないはずだった。ところがボールを
持てても決定的なチャンスがなく時間だけが過ぎていったので
攻撃が好きな左SBの都並が得意のオーバーラップを仕掛けるが
韓国はそこをついてカウンターから2得点。前半終了間際に
木村のFKで1点返すが後半はチャンスをことごとく潰して2-1で
敗れメキシコ行きは遠ざかった。
 そしてソウルでの第2戦も2点以上取って勝つしかない日本に
ボールを持たせてカウンターを仕掛け先制、この1点を守りきり
韓国が出場権獲得。点差以上の完敗だった。
 実は韓国は一足先にプロ化しており東京での第1戦をしたたかに
戦ったのだ。韓国にしてみればアウェーだからとりあえず最悪引き
分けでOK、こうなると絶対に失点せずに戦う必要があった。
 だからこそ日本にボールを持たせて攻めさせ点が取れずにイラつ
いたところをカウンターを仕掛けて点をとるというやり方ができた
のだ。
 ソウルでの第2戦もしかり、近い例では02日韓W杯の決勝トーナメ
ント1回戦で日本がトルコ相手にこれをやられて閉塞状態のまま試合
を終えてしまった。
 つまり本当に強いチームはこれができる。相手にわざとボールを
持たせて攻めさせ前がかりになったところにカウンターを仕掛ける
のだ。こちらが持てば相手は引いてしまうので合理的に点を取ろうと
するとこの手が最も有効だ。
 アビスパに期待したいのがこの戦い方で、これができないようでは
例え今年残留できても来年以降も厳しいと思う。
 間違っても「ホームだろうが、アウェーだろうが全力で勝ちに行く」
などという暴言はよしてもらいたい。
 とにかく引き分けOKの立場だから0-0なら間違ってもしゃにむに点を
取りに行ってはいけない。
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