先日 日刊スポーツの金子航記者が書いた‘部活で教師の負担を考
慮し週休2日にするぐらいなら授業時間の方を減らすべき’というコ
ラムが話題になっている。
最近は部活による拘束時間が長引くため顧問の教師の負担が増え
ているのが問題になっており、その対策として部活を休む日を週2
日にするべきという話が出ているのだが記者は‘世界を目指す選手
達の夢を奪うのか’的な言い分になるのだが正直言って違和感ありま
くりだ。
特に‘今の子供は塾に行っているので授業時間を減らしても大丈
夫’というロジックは‘それを言っちゃおしまいよ’である。
基本的に学校は授業が‘主’で部活はあくまで‘従’というのは
世の中の共通認識だし教師達もそういう姿勢で勤めているわけで、
だからこそ部活に熱が入り過ぎると教師達の休日がなくなるなど凄
い負担がかかってくるため最近では週1日休みというのは必須にな
っていた。
それでも負担が大きいという事なので週休2日という意見が出る
わけだが、16年春から三季連続で甲子園ベスト4に入った秀岳館が
毎週月曜日を完全休養日に充てるなど休日を設ける強豪チームも出
てきている。
またPL学園で大活躍しジャイアンツでもエースだった桑田真澄も
事ある毎に休養の重要性を説いているなど最近は休養日を取るべきと
いう流れになり始めているだけでなく、羽生結弦のように競技一本の
人間になるなという教えを受けたアスリートが増えており世界で活躍
する者はすべからく○○バカではないのが実情だ。
以前は‘○○バカにならなければ勝てない’というのが日本の主流
だったのだが世界を相手に戦うには、それでは勝てないという流れに
なっておりインテリジェンスも必要になっているだけでなく練習量も
やみくもに量をこなすのはオーバーワークの弊害が言われる時代にな
っている。
いかに短時間で効率的な練習をこなすかというのがこれからの指
導者達のテーマになるし、部活週休2日制はそれを推進するもので
歓迎するべきものではないか。
短時間の練習時間では物足りない者は自主練習で補えばいいわけ
で、少なくとも授業の不足分を塾で補うよりも効果的で常識的では
ないだろうか。