グリッドマンが製作された意義

 ウルトラマン80終了後ウルトラの新作が作られなかったのだが、
ビデオ作品のウルトラマングレートなどを経て電光超人グリッドマ
ンが作られた。

 グリッドマン自体はコンピューターワールド内という特殊空間で
敵と戦うという設定だったが、ウルトラセブンのアンドロイド0指
令や魔の山へ飛べのオマージュ作品が27話&28話で作られるなど
第1期ウルトラを意識したEPが出てきた。

 円谷作品の中ではウルトラセブンが最も評価が高く人気があると
言われているし、平成以降の作品ではセブンテイストのEPが度々
作られているのを見るとセブンの凄さを実感する。

 セブンテイストの作品が多いのは物語が多彩というだけでなく、
予算をかけずに作られているというのもある。

 実際セブンでは予算不足だった事から都市破壊シーンはあまり見
ないしセブンが派手に戦わないEPも多いわけで、そういった作風だ
とグリッドマンのような低予算作品では参考になるのは当然だろう。

 なにせ市井の中学生達が人知れず敵と戦うというのは、これまで
の円谷作品では見なかったし新たな切り口になったわけだ。

 市井の人々が微妙にカーンデジファーの陰謀に影響されるという
のはレオの円盤生物編のテイストが生きているし、コンピューター
ワールド内での戦いは後のウルトラマンネクサスが敵と戦う時に展
開する位相空間・メタフィールドに引き継がれているだろう。

 そういう意味ではグリッドマンは昭和と平成ウルトラのテイスト
を繋いでいるといえるし、この作品なくしてティガ以降の平成ウル
トラはなかったのではないかと思う。

 

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