ガタノゾーアとクトゥーラ

　前回のウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッ セイでは、
ウルトラマンティガの最終EPが特集されていた。

　ティガの最終EPには邪神ガタノゾーアが登場し前編でティガの
光を奪って石像に戻してしまうわけで、最終的には世界中の子供
達らの光を受け甦ったグリッターティガに倒されるものの150ｍ
という全長と20万tという巨体は昭和シリーズにもなかった超巨大
な姿はラスボスに相応しい。

　印象に残っているのは南太平洋の超古代遺跡ルルイエに出現し口
から吐き出す闇に覆われた中でティガと戦い倒すシーンは、ネクサ
スの姫矢編クライマックスとなった終焉の地でのウルトラマンとク
トゥーラの戦いを思い出す。

　そういえばネクサスの姫矢編に登場したクトゥーラは、ガタノゾ
ーアと似たシチュエーションを持っている。

　ガタノゾーアはアンモナイトをモチーフにしたデザインなのに対
しクトゥーラもイカやタコにサンゴなどがモチーフのデザインで、
共に海洋生物をベースにしたような姿だし多くの触手を操るという
要素も然り。

　また戦う舞台もガタノゾーアは自ら吐き出した闇に覆われた南太
平洋上のルルイエ遺跡あたりで、クトゥーラも異形の海と呼ばれる
位相空間に住んでいるのだがダークフィールド的な暗く陰鬱な雰囲
気の中での戦いだった。

　両者とも口から触手を絡めて相手の動きを封じるだけでなく黒煙
を発射しガタノゾーアの闇は飲み込んだ人間を殺害するしティガに
もダメージを与える威力を持つのに対し、クトゥーラも黒煙でウル
トラマンにダメージを与えていたわけで共に強敵である事は確か。

　クトゥーラはダークメフィストを除くと姫矢編最後のビーストだ
からラスボス的な存在で、ガタノゾーアをイメージしたというのは
当然なのかもしれない。