他会社スタッフの参入が印象的

 今から50年前の今頃72年4月に入るとミラーマンも2クール目に
入っていたのだが、人形怪獣キンダー編からミラーマンの特殊技
術部門では矢島信男が担当し始めた。

 矢島信男といえば東映の特撮担当でウルトラマンとセブンの間
番組である、キャプテンウルトラで特技を担当しており宇宙船・
シュピーゲルの豪3機分離合体シーンが特徴だった。

 また屋外のオープンセットでの特撮シーンが度々見られるし下
から煽って撮る事により怪獣とヒーローの戦いの巨大感を出して
いるし、体の一部を飛ばして爆破したり映像の逆回し的な撮り方
をするのが目立つわけで結果的に予算を抑え込む事ができるらし
い。

 第2期ウルトラの嚆矢となった帰ってきたウルトラマンはゴジラ
シリーズの監督だった本多猪四郎や社長シリーズの松林宗恵や筧正
典、東映の富田義治に佐伯孚治や日活の鍛冶昇に国際放映の山際詠
三やTBSから真船禎らが演出している。

 第1期の監督陣では東宝から梶田興治や野長瀬三摩地らが参加し
ているのが映画会社からの出向で、逆にセブンなど満田かずほと
鈴木俊継という社員監督が14話づつ担当しているのと比べると対
照的だ。

 また矢島信男が特殊技術で参加したミラーマンは本編でも大魔
神の黒田義之が鈴木俊継や東條昭平らと並ぶメイン監督だったし、
時代は進んで80のメイン監督はガメラシリーズの湯浅憲明が務め
ているのだから各会社からの監督を招聘する事により円谷は更な
る進化を遂げたのだろう。

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