‘実相寺オマージュ第2弾’の円盤は来ない

 8月10日にOAされたウルトラマンンタイガの6話・円盤は来
ないは、ウルトラセブンの45話・円盤が来たのオマージュ作品
ともいえる。

 奇しくも円盤は来ないが8月10日OAだったがセブンの円盤が
来たは8月11日OAという事で放映日まで近づけているのだから、
脚本の足木淳一郎や田口清隆監督は相当な拘りがあるのだろうと
思ってしまうのだ。

 平成に入って製作されたウルトラマンマックスでは実相寺昭雄
監督が演出した作品が2つあるのだが、後からOAされたのがメト
ロン星人編の続編ともいえる狙われない街だった。

 マックスでは自らが演出したメトロン星人を再び登場させセブ
ンの狙われた街の続編という形になっていたのに対し、今回の円
盤が来ないはペロリンガ星人編の続編という事になるのか。

 考えてみればペロリンガ星人編は星人とセブンの戦いは抽象的
なもので、衝突したような形で爆発して終わっているのだから星
人が倒されてしまったという確かな描写はないのでメトロン星人
編よりも作りやすかったのではと思ってしまう。

 嬉しいのはセブンの時に星人の人間体を演じた高野浩幸が今回
‘星に帰りたい男’という呼び名のキャラで登場するのだが、50年
前に友人になった青年を星の世界へ誘おうとするが失敗し自身も
帰るタイミングを逸して地球に取り残され半世紀も帰りの円盤を
待ち続けているとの事。

 当初一生懸命に望遠鏡を覗き込んでいる姿を見るとセブンに登
場したフクシンサブロウ青年を髣髴していたし、雰囲気も似てい
るのでフクシン君の50年後か?と思ってしまった。

 話の流れからすると星人がセブンと戦った後に死ななかったが
星に帰れなくなり地球で生きるため星人としての記憶すら失って
しまったという事になるだろうし、セブンが薩摩次郎の姿と心を
コピーしたように星人もフクシン君の性格や雰囲気をコピーして
生活していたのかと思ってしまう。

 最初にフクシン君の話をしている時にはペロリンガ星人編のB
GMが流れ、川べりで佐々木カナと話すシーンなどフクシン君と
星人人間体との会話シーンや最後に自転車で去って行くシーンな
どセブンのペロリンガ星人編を見ていたらニヤリとするシーン満
載だった。

 それにしても高野氏はペロリンガ星人の人間体から始まり怪奇
大作戦の霧の童話の健一少年を演じ、やがて超人バロムワンの主
役の1人・白鳥健太郎を演じるなど特撮子役として名を馳せてい
たのだが平成に入るとティガでキリエルの予言者としてティガと
対峙するなど昭和・平成・令和と三元号にわたって特撮ヒーロー
作品に出演しているという事になる。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2019夏の甲子... 2019夏の甲子... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。