怪獣映画は出演俳優も大事

 今年はゴジラ生誕60周年となるのだが以前NHKのBSでOAされた
ゴジラ映画特集で気付いたのが俳優の扱いだ。

 BSプレミアムでの映画は終了後に出演した俳優を顔写真で紹介する
が特徴で、出演俳優を知らない一般の視聴者にも‘○○が若い頃は
こん
な感じだったのか‘と知る事ができるのでありがたい。

 ゴジラ映画も54ゴジラあたりだと宝田明や河内桃子に志村喬らが顔
写真で紹介されているのだが、エビラが登場する昭和40年代の南海の
決闘あたりからは俳優ではなくゴジラをはじめとした怪獣が写真で紹介
されていた。

 そういえばゴジラ映画のポスターを見ても昭和30年代の作品は出演
俳優の姿もあるのだが40年代に入ると徐々に怪獣の姿ばかりになって
いる。

 特にキングコング対ゴジラなど62年版は高島忠夫や藤木悠に有島
一郎
ら主な出演者の姿がしっかり描かれていたのだが、70年に上映
された東宝
チャンピオン祭り版では出演者の姿は片隅に小さく追い
やられているし
77年版では遂に出演者の姿は消えているのだ。

 思えば昭和30年代までの怪獣映画は三船敏郎以外の黒澤明作品
常連俳優も出演していたのだが40年代に入ると徐々に減り、70年
の東宝チャンピオン祭り版で上映されたゴジラ対ヘドラ以降は まず
怪獣ありきで俳優にスポットが当たってない。

 いくら怪獣同士のバトルが派手でも出演俳優が下手だと作品の面白
味がなくなる。

 つまり70年代のゴジラが今ひとつといわれるのは予算削減のため
怪獣同士のバトルありきで名優の出演がなかったのも要因の1つでは
ないかと思うのだ。

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コメント
 
 
 
ゴジラとジャガーでパンチパンチパンチ (柴田真紀)
2014-04-17 22:13:59
拙ブログに、ネタを書いてから、この曲がずっと回ってしまって参りました(笑)。
ウリであるはずの、怪獣どうしのバトルも、70年代はTVで個性的な作品が週に何本も放映されていたので、どっちつかずになりましたね。
ゴジラは『ゾーン』に客演してますけど、あれもどうだったんでしょうね~。着ぐるみやスーツアクターには、物申したいです。

ガイガンや、最初に出た頃のメカゴジラは好きなんですよ。メカゴジラは、やはり『敵』でなくちゃ~ と、思うんですがね~。
 
 
 
それを考えると (こーじ)
2014-04-18 22:50:45
>柴田真紀様
 以前記したのですがウルトラマンで円谷英二御大自ら
撮影に参加したのが国立競技場でのアボラス対バニラ戦。

 このバトルはレッドキング対チャンドラーorドラコなどに比べて子供心に違うなと思っていたら御大の撮影だったようです。

 つまり円谷英二が撮ったゴジラバトルと、それ以外の人が撮ったバトルは全然違いますしメガロ戦など酷かったですから。
 
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