花形進が5度目の挑戦で遂に世界を獲って50年

 今から50年前の昨日74年10月18日に横浜文化体育館で行われた
WBAフライ級タイトルマッチで、王者チャチャイ・チオノイに挑
戦した花形進は6Rにチャチャイが棄権し5度目の挑戦で遂に世界
王者となった。

 両者は1年前にタイのバンコクで対戦し72ー66・73ー69・72ー67
の3-0でチャチャイが初防衛に成功していたのだが、今回は試合前
の計量でオーバーウエイトの失態を犯してタイトルを剥奪され挑戦
者が勝った時は新王者といった状況での試合。

 だからか試合が始まると一方的に花形が攻めまくり毎ラウンドを
取っていたのだが、6R途中に突然チャチャイが棄権する形になった。

 花形は63年にデビューした叩き上げの選手で68年9月に後の世界王
者・大場政夫に僅差の判定勝ちするなど実力を付けて行き、69年5月
に当時のWBCフライ級王者アラクラン・トーレスにロサンゼルスで
ノンタイトルながら6ー2×2に8-2の3-0判定勝ち。

 ところが11月にメキシコでタイトルをかけて挑戦するが149 ー139・
149ー137・147ー143の0-3で判定負けすると、71年4月に新王者に
なっていたエルビト・サラバリアにフィリピンで挑戦するが73ー63・
73ー65・74ー68の3-0の判定負け。

 72年3月に以前勝っているWBAフライ級王者・大場政夫に挑戦し、
74ー69・72ー68・71ー71と0-2の判定負け。

 そして前述したように73年10月に大場が交通事故で亡くなった
後に王者に就いたチャチャイにタイで挑戦するも判定負けしてい
た事から、28歳にして5度目の挑戦で遂に世界を獲ったのだから
正しく執念で世界に辿り着いたといえるだろう。

 花形がWBAタイトルを奪取した事で17日前に小熊正二がWBC
タイトルを獲得していたのだから、この時点でフライ級を日本が
独占する形になったわけだ。

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