夏休みも終盤に入り学生時代は特に宿題の読書感想文を書くのに頭を悩まし
たものだった。
我が家の子供達は女房が2・3日毎に市立図書館に連れて行って本を借りて
来るのだが、やはり読書感想文を書く本をどれにするか悩んでいるみたいだ。
ちなみに私が書いたのが2年の時はトム・ソーヤの冒険、3年がドン・キホーテ
で、4年がアルセーヌ・ルパンの奇岩城だった。
なぜトム・ソーヤだったかといえばトムとジェリーのアニメを見ていたので
‘トム’と聞いてピンときたし、3年の冬休みに小説を買わされたときに選んだ
のがルパン三世に因んでアルセーヌ・ルパンが主役のルパン対ホームズだった
のだ。
つまりトムとジェリーやルパン三世の影響でトム・ソーヤの冒険やアルセーヌ・
ルパンシリーズを読むようになったわけである。
トム・ソーヤからは子供の逞しさや冒険シーンに憧れたし、ルパンは悪人ながら
人殺しをせずに不正蓄財をしている者からのみ盗み出すという誇り高き怪盗紳士。
だから奇岩城では もう1人の主役であるイジドール・ボートルレ少年の目線で
‘空ろな針’ことエイギュイ・クルーズの謎解きに夢中になり、ルパンと知恵比べを
している感覚になって夢中に読んだのだった。
もっともルパン対ホームズの おかげで、もう1人の雄:シャーロック・ホームズの
存在を知り ホームズのシリーズも読むようになったし、ルパンのシリーズに登場
するカリオストロ伯爵が‘カリオストロの城’のオリジナルになったという事も
分かっていたのだった。
ただルパンは人殺しをしないので小学生が読むには ちょうどいいのに対し、
ホームズは殺人事件を追うので そこそこ年齢が上がらないと難しいと考えたり
するのだった。
余談ながら8月1日に妹宅に行くと甥っ子がルパン対ホームズを図書館から
借りていたので‘奇岩城も面白いよ’と言っていたら、2週間後に妹宅に行くと
しっかり奇岩城があって‘面白かった’と言われ私も久しぶりに読みふけって
しまったのだった。
それを考えるとルパン三世の功績は大きいと実感する。