日本の特撮界にとってスペースオペラは高い壁

 スター・ウォーズEP7:フォースの覚醒が公開されて10日以上経ち、
早くも大ヒットしているのが分かる。

 名作は他の作品に影響を与えるわけでスター・ウォーズ自体が黒澤
明監督の隠し砦の三悪人などの影響を受けているし、日本を代表する
ゴジラはキングコングの影響を受けウルトラセブンなどのSFメカも
のはサンダーバードの影響を受けているなど いい意味で刺激を与え
合っているのが分かる。

 ところが77年に製作されたスター・ウォーズの場合はスペース
オペラともいえる壮大な物語という事なのか、日本でもスペース
オペラを作ろうとしたものの今ひとつな作品が多くコチラのジャン
ルは日本では定着しなかった感が強い。

 例えば東映が製作し千葉真一らが主演した宇宙からのメッセージ
や東宝が製作した惑星大戦争に円谷が製作したスターウルフなどが
あり、個人的にはスター・ウォーズを映画館で見た夜にスターウル
フを見たところ頭の中では‘制作費などからして違うのは当然’と
思っているものの見劣りする感は否めなかった。

 惑星大戦争などB級アクション映画を得意とする福田純監督作品
だったのでスペースオペラとは程遠い出来だったし、TV放送された
時に見て‘映画館で見なくてよかった'と実感したものだ。

 最も健闘したといわれる宇宙からのメッセージも現在では‘にせ
スター・ウォーズ'と言われてしまうわけで似た物を作ると偽物感が
強く、趣向を変えるとB級くさくなってしまうわけだから日本製の
スペースオペラは日本の特撮界にとって高い壁になっている。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
確かに (ゆう)
2016-01-06 14:03:38
スターウォーズ以降、日本でも『スターウォーズ』に対抗して、『宇宙からの~』『スターウルフ』等、様々な作品が作られました。しかし、ビデオ合成やらの技術はハリウッドの映画にはとてもじゃないですが、敵わず…でした。やはり、マネーの額が違う部分というのは、否めませんでしたよねぇ?あ。それと、やはり、日本作品は、ああいう、本格SFというジャンルに向いてないんじゃありませんかねぇ?
 
 
 
たしかにそれは (こーじ)
2016-01-06 23:13:03
>ゆう様
 まぁ映画になると予算規模の違いが出ますからね。
 もっともスター・ウォーズの前までは東宝の宇宙大戦争が、最も優れた宇宙空間のバトルシーンだったそうですね。

 それを考えれば円谷英二並みの人材が日本に登場すれば、追い越せなくても吾するぐらいは可能かもしれませんね。
 
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