2018選抜高校野球,第6日

乙訓、彦根東、近江が3回戦へ　選抜高校野球大会第6日

　大会6日目の注目カードは第2試合の乙訓－おかやま山陽戦で2
シーズン連続出場し昨夏のメンバーが残り秋の中国大会優勝の山陽
と、投手2枚看板で秋の近畿大会ベスト4の乙訓の対戦で山陽打線
が乙訓投手陣をどこまで打てるか。

　第1試合は2シーズン連続出場の彦根東と慶應の対戦で、彦根の
エースの増居と慶應のエース・生井の投げ合いが予想されるので先
取点がモノを言うだろう。

　第3試合は四国と近畿のベスト4同士の対戦で、松山は190㎝の
大型投手の土井に対し強打の近江が何点を取れるか。

　第1試合：彦根東 4－3 慶應

　5回まで両投手が好投し0－0で進んだのだが彦根はヒットを重ね
慶應は四球のランナーを出すものの無得点だったが、6回に彦根は1
アウトから2番&3番が連続内野安打の後4番の1塁ゴロエラーで満
塁から併殺崩れで先制すると慶應も7回に2つの四球とヒットでノー
アウト満塁から8番の2点タイムリーで逆転。

　ところが8回に彦根は1アウトから3番が3ベースで出塁すると
2アウト後5番が歩いて6番が3ランを放ち4－2と再逆転し、その
裏に慶應も四球で出塁した2番を5番の2ベースで返すが後続を絶
ち彦根が逃げ切った。

　両校ともランナーを出しながら牽制アウトなどが目立ったのだが、
最終的に7回に慶應が逆転し更にノーアウト1･3塁で9番が倒れた
後に1番が併殺打に倒れ逆転したものの1点差に留まったのが最終
的に明暗を分けた。

　第2試合：乙訓 7－2 山陽

　1回に山陽は1番が2ベースで出塁し2アウト後4番の2ランで
幸先よく先制すると2回に乙訓も2アウトから8番が歩いて9番の
2ベースで1点を返し、更に5回には2ベースで出塁した1番が暴
投で3塁に進み四球で1･3塁から遊ゴロ併殺の間に2－2と追い付く。

　迎えた6回に乙訓は1アウト後6番&7番の短長打で勝ち越すと8
番のタイムリーに四球とバントヒットで満塁から3番のタイムリーで
2点を加え一挙4点のビッグイニング。

　これで勝負はほぼ決まり5回以降は2番手の川畑が5イニングを3
安打に抑え7－2の逆転勝ち。

　強打の山陽だが2点を先制した後の2回に9番以下の3連打で1ア
ウト満塁で3番&4番が倒れると、3回にも2つの四死球などで2アウ
ト2･3塁と3イニング連続で作ったチャンスを1回の2ランのみに終
わったのが最終的に響いた形だ。

　第3試合：松山聖陵 5－8 近江

　2回に松山は2本のヒットで2アウト1･3塁から9番のタイムリー
で先制するが、近江もその裏に4番がヒットで出塁し1アウト後6番
&7番の連打で追い付くと2アウト後9番以下の3連打で一気に5点
を挙げて逆転。

　これで完全に近江ペースとなり3回にも四球で出塁した4番を1ア
ウト後5番&6番の連打で1点を追加し、4回に5番以下の3連打で
1点返されるものの その裏に2アウトからヒットで出塁した3番を
5番のタイムリーで返し7－2として勝負を決めた。

　松山も8回に2点、9回にも1点を返すなど近江同様1３安打を放ち
粘ったのだが基本的にロースコア勝負を狙ったチームなのでハイスコア
ゲームは厳しいし、2回の失点が2点で止まっていれば分からなかった
だろうが5失点した事で一気に近江ペースになった。