ウルトラQの独自性を実感するもの

 先日久しぶりにウルトラQのBGM集を聴いたのだが面白いのは
28話の中で、1つのEP独自のBGMがあるのが6話分もあるという事。

 とりあえずOPとアンバランスに怪獣出現と地球侵略の4つ以外
にあるのがカネゴンの繭・悪魔っ子・育てよカメ・バルンガ・地
底超特急西へ・鳥を見たの6作品となっている。

 ウルトラQはもともとUNBALANCEというタイトルで世界のバラ
ンスが崩れた世界の映像化を目指す形になっており、その結果と
して太古の花が突然咲いたり人間が巨大化するEPや精神体が肉体
から分離するようなEPが主だった。

 製作前半はこういった内容の作品が多く怪獣が出現したり地球
侵略を狙う宇宙人が登場するなど3つのパターンがあった。

 そんな中で製作3作目の悪魔っ子や野長瀬三摩地監督作品のバル
ンガ、飯島敏宏監督の地底超特急西へに中川晴之助監督の3作品の
計6作品が先述した3つのジャンルのBGMから少し毛色の違ったも
のになっている。

 特に中川作品の3作品は最初の鳥を見たはOPテーマが短縮版で、
ラストはエンドロールを流しているなど他の作品とはフォーマット
を変えているのに驚いた。

 ところが鳥を見たは序の口で2作目の育てよカメと3作目のカネ
ゴンの繭は両作品のみで使われたオリジナルテーマをOPに持って
来てメインタイトルは使わずじまいだし、万城目淳・戸川一平・
江戸川由利子のレギュラー3人は育てよカメでは1シーンでカネゴ
ンの繭に至っては全く登場しないという異色の回になっている。

 こういった事は後のウルトラはおろかミラーマンなど他の作品
にも見られないパターンで、それだけウルトラQは多岐にわたる
内容だというのが分かるし正しく実験的な作品だったと思うのだ。

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