明日からU-20W杯が開幕

【小宮良之の日本サッカー兵法書】U-20W杯開幕を前に思う。何をもって“若手”とするか――

 明日から韓国でサッカーのU-20W杯が開幕する。

 昨年のアジア予選で優勝し07年カナダ大会以来の出場を果たした
日本代表は21日から始まるグループステージD組で南アフリカ、ウ
ルグアイ、イタリアという順番での対戦となった。

 今大会は15歳の久保建英が‘飛び級’で選出されているなど例年
になく注目されているのだが対戦相手を見ると初戦の南アフリカこそ
アフリカ4位での出場だがウルグアイは南米1位、イタリアもヨーロ
ッパ2位での出場だけに大変ではあるが やりがいのある相手でもあ
るだろう。

 五輪を含めた年代別W杯では勝ち進む事も大事だが、それ以上に
世界の強豪チームと対戦して世界レベルを肌で知る素晴らしい機会
なので強豪が固まる‘死のグループ’は大歓迎だと思うのだ。

 特に2試合目で対戦するウルグアイは日本が苦手にしている南米
の中堅国で、堅い守りで相手のよさを徹底的に潰しカウンターから
決定力のあるFWが決めた点を守り切って勝つスタイルが伝統的な
だけに どうやって攻略するかが試される。

 今大会のレギュレーションは参加24ヶ国だから4チーム1組のリ
ーグ戦で上位2カ国と成績のいい3位の4チームが決勝トーナメント
に進むわけで、なるべく2位以内に入る必要があるし勝てなくても負
けてはいけない戦いになる。

 つまり上位2チームしか決勝トーナメントに進めないW杯や五輪に
比べれば楽になるわけで、上位2チームのみなら2勝1敗ではアトラ
ンタ五輪の時のように敗退する可能性があるが3位OKならば確実と
いう事だ。

 逆に勝ち点3でも3位に入れる可能性があるのだが、この場合1勝
2敗よりも3引き分けの方が有利になるのだから戦い方の工夫が求め
られるだろう。

 理想的なのは初戦の南アフリカ戦で確実に勝ち残り2試合を負けな
ければ1勝2分で勝ち点5となるわけで3位以内はキープできる一方、
先述したように3引き分けでも3位以内に入れる可能性は高いから南
アフリカ戦は‘絶対に勝ち点3’なのか‘最悪勝ち点1’なのか試合中
の判断が試される事になる。

 ちなみに決勝トーナメントの組み合わせは1位通過だとドイツの
いるグループBかフランスのいるグループEにアメリカやエクアド
ルのグループFの3位のいずれか、2位通過ならグループEのフラ
ンスと、3位ならアルゼンチンかドイツあたりとの対戦が予想される
ので強豪国と1試合でも多く戦い貴重な経験を積んで欲しいものだ。

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