時代に逆行する?横浜の持ちゲームでのホークス戦

 早いもので今シーズンのプロ野球交流戦は昨日で前半が終わったのだが昨日
までホークスは横浜相手に長崎と北九州で対戦した。


 意外に思うのは長崎&北九州で対戦するのだからホークスの主催試合と思い
きや横浜の主催試合で、前身の大洋漁業の本拠地が下関だったという事で
北九州エリアでの主催試合だろうし2年前も横浜はホークス相手に北九州エリア
で主催試合として戦っているが これには大いに違和感がある。


 最大の理由が主催試合を対戦相手のフランチャイズエリアで戦う事だ。

 最も印象深いのは79年にライオンズが福岡から所沢に移転した時にライオン
ズのオーナーが全ての主催試合を所沢で行う事を表明したため福岡のファンは
ライオンズ戦をビジターゲームとして観戦する事になってしまった。


 当時のパ・リーグは今では考えられないぐらい観客が少ないので各チームが
福岡でライオンズ戦を行えばライオンズファンで球場が埋まって儲かるという
発想で1年に5回ライオンズ戦が平和台球場で行われていた。


 一番印象的だったのが今から30年前の6月21日にオリオンズが前期の雨天
中止になった川崎でのライオンズ戦を平和台で行ったため、ライオンズファンに
埋め尽くされたスタンドの雰囲気に乗ったライオンズが完勝して前期優勝に大きく
前進したのだった。


 たしかに興行的に見ればオリオンズは‘チームは負けたけど儲かった’で済む
のだが、現在の感覚では かなりの違和感がある。


 というのも昨今のパ・リーグは1チームを除いて本拠地の都市or地域名を名乗っ
て戦っている時代になっていて、当時のオリオンズがやったような事は決して いい
物ではないだろう。


 対戦相手のフランチャイズエリアでの主催試合といえばファイターズが東京ドー
ムでマリーンズと対戦しているぐらいだが、マリーンズファンを当て込んだ興行と
いうよりも‘かつての本拠地での試合’という感じに過ぎない。


 だから横浜が長野や新潟でホークスと対戦しても違和感は感じないが、ホークス
のフランチャイズエリアでの試合になっているから‘敵地のファンを当て込んで
いる’という感覚になってしまう。


 パ・リーグが地域密着型で成功している時代に その流れと逆行するような対戦
相手の本拠地エリアでの興行は同義的に褒められたものではないし、地元ファン
の開拓ができてないという証拠だろう。

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