吉田輝星の‘呪縛’を解けるコーチは いるか?

 今年の夏の甲子園は秋田の金足農が決勝で大阪桐蔭に2-13で
完敗したものの、史上初の2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭
を上回る扱いを受ける事になった。

 最大の理由は金足農のエース・吉田輝星の存在で予選から準決勝
まで1人で投げ抜いていた事から一躍甲子園のヒーローに祭り上げ
られ、甲子園出場前は大学進学予定だったのが今やドラフトの目玉
的な扱いになっており甲子園での活躍の影響の大きさを実感するの
である。

 ただし個人的には吉田がプロで活躍できるかと聞かれれば、むし
ろ今のままでは厳しいものになるのではという方に一票入れるだろ
う。


 吉田の長所を挙げるとクレバーな事で最初から完封を狙うわけで
なく、むしろランナーは出してもホームに返さなければいいという
考えで投げているようでランナーなしとランナーがスコアリングポ
ジションに行った時やピンチでクリーンアップを迎えた時など一気
にギアを上げているわけだ。

 こういった‘頭のいい’ピッチングができるからこそ予選から準
決勝までフルイニング投げる事ができたのだろうし、最初からペー
ス配分もせず‘常に全力投球’というマスゴミが垂れ流す甘ごとに
酔う投球をしてないのは素晴らしい。

 一方で投球数が多過ぎるという指摘があるように無駄球が多く、
実際に1試合平均で146球というのは確かに多い。

 それ以上に危惧するのは安楽智大と共通する‘限界まで投げてこ
そ成長’という考えに毒されている事で、甲子園での通算投球数が
881球で予選からの通算では1547球という凄まじい球数を投げて
いるにも拘わらず‘この程度の球数でケガをするようでは上では通
用しない’と語っていたのがいい例だろう。

 最近の野球界は徐々に‘肩は消耗品’とう考えが浸透しているし
プロになれば100球を超えたぐらいでスイッチするのが当たり前に
なっているのだから、いかに少ない球数で終わらせられるかという
事を第一に考える必要ガあるわけで吉田のような考えは時代と逆行
していると思える。

 平成の大エース・松坂大輔も最たるもので球数制限のあるMLBで
‘100球越えてから調子が上がる’‘オレはマグロと一緒で常に投げて
ないとダメ’などと言って自己流を通そうとした挙句、故障を誘発す
るハメになったわけで‘三つ子の魂百まで’ではないがアマチュア時
代のコーチングがいかに大事か分かるだろう。


 基本的に時代の流れに逆行するとロクな事がなく松坂をはじめ昔
ながらの考え
から脱却できない者の未来は暗いので吉田は1日も早
く、そういう
呪縛から解き放たれて欲しいので上のカテゴリーの監
督やコーチの
責任は重大ではないだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2018-09-15 20:52:19
広尾晃さんも指摘されているように、彼くらい投球数投げている投手がプロで活躍するのは難しいようですからね。もちろん吉田には例外になってほしいですが、実際のところは仰せの通り

>ただし個人的には吉田がプロで活躍できるかと聞かれれば、むし
ろ今のままでは厳しいものになるのではという方に一票入れるだろ
う。

になってしまいますね。

U18とか、国体などに参加するような状況じゃないだろうと思いますが、U18でもしっかり投げさせられましたし、それもどうかです。
 
 
 
心ある人は (こーじ)
2018-09-15 22:45:56
>Bill McCreary様
 心ある人は基本的にU18とか国体などで疲弊して欲しくないと思うはずですね。

 元報徳監督の永田氏は同い年になりますが、正直言ってここまで吉田頼みをするとは思いませんでした。

 2ちゃんねるなどでも決して評判のいい人ではないので
’やはり‘という感じですね。
 
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